先日発表された、テレビアニメ『僕のヒーローアカデミア』が4月に放送開始10周年を迎えるにあたり、今年アニメ30周年を迎える『名探偵コナン』とのスペシャルコラボ企画が実現しました! 両作品の作者が互いの主人公を描き下ろしたイラストも公開されています。
ところが、この発表後、中国のSNSでは『名探偵コナン』に対する批判が殺到。その原因は、『僕のヒーローアカデミア』とのコラボ企画でした。過去に中国で「中国を侮辱する意図がある」と誤解された経緯がある『僕のヒーローアカデミア』とのコラボだったため、『コナン』まで巻き添えを食らう形に。『コナン』の中国におけるIP運営会社は、2日までに釈明声明を出す事態に追い込まれています。

『僕のヒーローアカデミア』では2020年、作中に登場する敵役の博士「志賀丸太」の名前が問題視されました。この名前が、かつて日中戦争中に旧日本軍関東軍の「防疫給水部(731部隊)」に関連する「志賀菌」や、731部隊が中韓の捕虜を実験台にした際に用いた隠語「マルタ」を想起させると解釈されたのです。中国や韓国のネットユーザーからは、「このキャラクターは戦争の悲劇、特に中韓両国への侮辱をあからさまに嘲笑している」と批判が噴出し、公式謝罪を求める声が上がりました。
当時、集英社『週刊少年ジャンプ』編集部は公式Xで声明を発表し、「作品の登場人物が外国の方に過去の歴史を想起させてしまったが、そのような意図は一切ない」と説明。その後、単行本では名前を修正する対応を取りました。


日本メディアのLivedoornewsによると、この件が中国のSNSで拡散されると、「これは侮辱だ」といった批判の声が多数上がったとのこと。これに対し、『名探偵コナン』のIP管理を行う上海の企業は、1月31日に声明を発表。「今回のコラボは、あくまで作品間の友好的な交流に過ぎない」と強調しました。

さらに、湖北省政府系のメディア『極目新聞』は、2月1日の評論記事で『僕のヒーローアカデミア』を「悪名高い漫画」とまで酷評。これがさらに議論に油を注ぎ、SNS上では再び炎上騒ぎが巻き起こっています。

もちろん、『僕のヒーローアカデミア』は以前から中国のファンに「中国を侮辱する作品」と見なされていました。今回、『名探偵コナン』がコラボしたことで、不満が爆発した形です。特に『名探偵コナン』は中国で絶大な人気を誇る作品だけに、その反響も大きかったようです。しかし、今回の件について、日本の『僕のヒーローアカデミア』の集英社、『名探偵コナン』の小学館ともに現時点ではコメントを出していません。今後の展開を見守るしかなさそうですが、このまま沈静化する可能性もゼロではないでしょう。
via: Livedoornews