「令和の米騒動」とまで呼ばれた稲作アクションRPG『天穂のサクナヒメ』。2024年にはアニメ化もされ、農林水産省の大臣から推薦動画が寄せられたり、エンドクレジットに協力として名を連ねたりと、国の機関がお墨付きを与える異例の作品として話題になりました。
そして最近、新作スマホゲーム『天穂のサクナヒメ~ヒヌカ巡霊譚~』がリリースされ、スマホでも手軽に稲作が楽しめるようになりました。しかし、このゲームには一風変わった特徴があるとネットで話題になっています。なんと、ゲーム内の広告戦略が「米や農作物に完全特化」しているというのです!このユニークな試みが、プレイヤーから「不快感ゼロ」「むしろ腹が減る」と、まさかの絶賛を浴びています。

X(旧Twitter)のあるユーザーは、プレイ感想として「ゲーム自体には細かいバグやツッコミどころもあるけど、全体的には面白いし安心して遊べる」と投稿。特に、開始早々サクナヒメの「いやじゃいやじゃ!」というお馴染みのセリフが聞けるだけで大満足だったと語っています。


プレイヤーたちをさらに驚かせたのが、ゲーム内の「動画広告を視聴して報酬ゲット」のシステム。よくある怪しげなアプリや転職サイトの広告とは違い、『サクナヒメ~ヒヌカ巡霊譚~』で流れるのは、お米や農業、そして「ごはんのお供」に関連する企業や番組のCMばかり。食品メーカーやJA(農協)はもちろん、なんとテレビ東京の農業番組まで登場する徹底ぶりです。

適当な広告を流しているのではなく、作品の世界観に合ったスポンサーを真剣に探したことが伝わってきます。中には、JAやまがたが「このゲームを応援しています」と明言するCMまであり、その本気度に多くのプレイヤーが感心しています。

この広告戦略は、プレイヤーの実際の行動にも影響を与えているようです。あるプレイヤーは、広告で初めて明太子の老舗「ふくや」を知り、実際に明太子のふりかけや焼き鯖を買いに行ったと報告。「広告でゲーム体験が向上するなんて初めて」と驚きを隠せない様子でした。

「ふくや」の公式アカウントもこの件に言及。『天穂のサクナヒメ~ヒヌカ巡霊譚~』を「稲作 × アクションRPG」というユニークな企画と捉え、「ごはんのお供メーカー」として応援しているとコメント。さらに、ゲーム内の稲作のこだわりが凄すぎて、思わず農林水産省のサイトを調べてしまうほどだとユーモアを交えて語っています。

プレイヤーたちの間では、ゲーム内容だけでなく「どのCM見た?」という話題で盛り上がっています。「梅干し、白米、山形のお米…とことん米推しで清々しい」「見てると腹が減るだけ」といった声や、「ゲームの広告で腹が減ったのは人生初」と笑う人も。他のスマホゲームでありがちな、強制的に操作させられたり、閉じるボタンが見つからなかったりする広告とは違い、「短くて普通の内容だし、ちゃんと閉じられる」点も、「プレイヤーを尊重している」と評価されています。
多くのプレイヤーが、これは単なるプロダクトプレイスメントではなく、広告そのものが世界観を構成する一部になっており、「これも作品の一部」と感じられると指摘しています。


▼ 報酬広告が農産物ばかりなせいで、プレイすればするほどお腹が空き、ついには「実際に買って食べたくなった」という声が続出…。


スマホゲームの広告が「苦痛な時間」と見なされがちな現代において、『天穂のサクナヒメ~ヒヌカ巡霊譚~』は「米しか見せん!」という強い意志で、プレイヤーに強烈なインパクトを与えました。このユニークな試みは、普段スマホゲームに食傷気味な層にも「これならやってみようかな」と思わせるきっかけになっているようです。
本作はスマホ版のほか、PC(Steam)版も配信されています。気になった方はぜひ一度プレイしてみてはいかがでしょうか。
via: togetter