人気バンド「King Gnu」が、今後のライブ活動において大きな一歩を踏み出しました。2019年に『白日』で大ブレイクを果たし、『劇場版 呪術廻戦 0』の主題歌『一途』や、アニメ『呪術廻戦』渋谷事変編のオープニングテーマ『SPECIALZ』など、数々のヒット曲で知られる彼ら。その決断に今、大きな注目が集まっています。
ボーカル兼ギターの常田大希さんが自身のInstagramで行ったライブ配信で、2月21日の仙台公演からスタートする全国ツアーについて、驚きの発表を行いました。なんと、今後のツアーでは「ライブ全編の写真・動画撮影を解禁する」というのです。このニュースは、瞬く間にファンの間で大きな話題となりました。

海外のライブでは、観客がスマートフォンで写真や動画を撮影する光景はごく一般的で、多くの場合許可されています。しかし、日本のライブでは原則として撮影が禁止されているのが通例です。常田さんは配信の中で、「ライブの撮影に関して、結論から言うと、次のツアーから全編撮っていいです」と、きっぱりと宣言しました。
この決断に至った理由について、常田さんは次のように語っています。「僕らもいろんな国でライブをやるけど、日本だけが特に厳しいと思わない? このことはずっと気になっていた。世界で一番と言っていいほどマナーがいい国なのに、一番厳しいっていうのはね。ルールはできるだけなくしたいと思ってる」

ファンからは「一部の楽曲だけ撮影可能にしてはどうか」という提案もあったそうですが、これについては過去に試した際の経験を明かしました。特定の曲だけを許可すると、そこが「撮影タイム」のようになってしまい、観客が一斉にスマホを掲げることで、その曲の持つ雰囲気が壊れてしまう。「曲が死んじゃう」と感じたため、自身はこの方式を好まないとのことです。
ただし、「ライブを全部録画して、YouTubeにアップして収益化するのは推奨しない」とも釘を刺し、最後は「皆さんの良心に委ねます」とファンに呼びかけました。
▼ King Gnuは今年、日本国内およびアジアツアーを予定しており、6月には台北での公演も控えています。

この発表に対し、ネット上では賛否両論が巻き起こっています。一部のファンからは「ライブの雰囲気を壊さない範囲なら大歓迎」といった好意的な声が上がる一方で、「なぜ海外の風潮に合わせる必要があるのか」「営利目的で利用する人が出てくるのでは」といった懸念の声も上がっています。

日本のライブ文化において、今回の「全編撮影OK」という決断は非常に画期的な試みです。この一石が、今後の音楽シーンにどのような波紋を広げていくのか、大いに注目されます。