今年初め、人気YouTuberのローガン・ポール(Logan Paul)氏が自身でコレクションしていた、個人間取引における史上最高額のポケモンカード「ポケモンイラストレーター」(Pokémon Illustrator)をオークションに出品し、その落札価格に注目が集まっていました。
このオークションは16日にアメリカで締め切られ、最終的に手数料込みで1649万2000ドル(日本円で約25億9000万円)で落札されました。これにより、ポケモンカードの取引史上最高額が再び更新され、コレクター市場における”幻のカード”の恐るべき価値を改めて見せつける結果となりました。

この「ポケモンイラストレーター」は、今から25年前に『月刊コロコロコミック』が開催した「ポケモンカードゲーム イラストコンテスト」の優秀賞受賞者に贈られた限定カードで、海外では「Pikachu Illustrator」の名で知られています。受賞者はわずか40名ほどとされ、その極端な希少性から、ポケモンカードの中でも伝説級のコレクションアイテムと見なされています。

さらに驚くべきは、その価格の上がり幅です。ローガン・ポール氏がこのカードを2021年に入手した際の価格は527万5000ドルでした。保存状態が完璧で、最高評価であるPSA 10を獲得したバージョンでしたが、わずか5年でその価値は約3倍に跳ね上がったことになります。今回の落札で「史上最高額で取引されたポケモンカード」の記録を塗り替えただけでなく、トレーディングカード全体の取引額としても過去最高を記録し、再びギネス世界記録を樹立しました。
しかし、ポケモンカード市場の過熱に伴い、アメリカでは高額カードを狙った強盗事件が相次いでいるほか、不正取引の資産としてカードが利用されるといった問題も頻発しているとのこと。カードが単なる趣味のコレクションから高額な資産へと変貌する中で、こうした問題が表面化することへの懸念も広がっています。
