Wikipediaがまさかのカードゲーム化!『Wikipedia Gacha』がネットで話題沸騰 「銀杏」VS「ナタリー・ポートマン」という謎すぎる対戦カードが爆誕

人類の叡智の結晶ともいえるオンライン百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」が、まさかのカード対戦ゲームになりました。その名も『Wikipedia Gacha』。日本の個人開発者harusugiさんが制作したこのWebゲームが、現在X(旧Twitter)上で大きな話題を呼んでいます。プレイヤーはウィキペディアに存在する無数の項目からカードを引き、記事の品質に基づいたステータスでバトルを繰り広げるという、前代未聞のゲームです。

カードの元ネタは、もちろんウィキペディアの全項目。そのため、ガチャから排出されるカードの種類はほぼ無限大です。この仕様が、「銀杏」VSハリウッドスターの「ナタリー・ポートマン」や、声優の「子安武人」VS「室町時代」といった、常識では考えられない奇妙キテレツな「異種格闘技戦」を生み出し、ネットユーザーたちの度肝を抜いています。

『Wikipedia Gacha』は2026年2月25日に公開されました。開発者であるharusugiさんのXプロフィールには「スマホアプリつくる」とあり、本作も個人で開発された作品とのことです。

ゲームの遊び方はとってもシンプル。トレーディングカードゲームのようにガチャでカードを引き、図鑑を眺めたり、カード同士をオートバトルさせたりして楽しめます。ガチャでは一度に5枚のカードが排出され、レアリティはC(コモン)からSSR、UR、さらにはLRまで存在します。カードには元になった項目の画像と簡単な説明文が表示され、「記事の品質」を基に攻撃力と防御力が設定。このステータスでバトルでの勝敗が決まる仕組みです。

カードはすべてウィキペディアの項目から生成されるため、その内容はまさに森羅万象。地名や歴史上の出来事、人物、専門的な科学用語まで、ありとあらゆるものがカードとして登場します。例えば、「銀杏」や「ポラリス(恒星)」、「エキノコックス症」といった渋いカードから、有名俳優や歌手のカードまで、何が飛び出すか全く予想がつきません。さらに、カードからワンタップで元のウィキペディアページに飛べるため、遊びながら思わぬ知識が身につく「知育ゲーム」としての一面も…?

バトルシステムは、カードと対戦相手のレアリティを選んだらあとは見守るだけの全自動ターン制バトル。そのシンプルなゲーム性は、さながらガラケー時代のソーシャルゲームを彷彿とさせます。しかし、このシンプルさこそが、カードプールの膨大さと相まって、「Snow Man」VS「建国記念の日」、「ネオジオフリーク」VS「新選組」といった、シュールで面白い奇跡のマッチングを生み出しているのです。SNSでは、こうしたカオスな対戦結果を報告する投稿が一種の「大喜利」状態となり、盛り上がりを見せています。

『Wikipedia Gacha』は3月上旬からネット上で急速に拡散。開発者によると、アクセスが急増したため、急遽サーバーを1台増設して対応したとのことです。ガチャは最初の10回が無料で、その後はデイリーボーナスや広告視聴で引くことができます。ただ、開発者ご本人も「広告システムはまだテスト中で、現在はテスト動画が流れます」とコメントしており、今後の実装が待たれます。

一方で、これだけ話題になると気になるのが、ウィキペディア公式へのサーバー負荷。この点についてharusugiさんは、「まだ誰も引いたことのないカード」が生成される際にのみ、ウィキペディアから画像を取得してサーバーに保存する仕組みになっていると説明。そのため、すでにある程度のカードが出揃った日本語版では、ウィキペディアへのアクセスはほとんど発生しないとのことです。これは賢い!

開発者によれば、将来的には「ストーリーモード」などの新機能も追加予定だとか。とはいえ、登場人物(?)が完全にランダムなこのゲームで、一体どんな物語が紡がれるというのでしょうか。想像するだけでワクワクしますね…!

『Wikipedia Gacha』のゲームシステム自体は非常にシンプルですが、「ウィキペディアをカードゲームにする」という、その一点突破のアイデアが多くのプレイヤーを魅了しています。ウィキペディアという広大な知識の海を舞台にしたこのゲームは、単なる暇つぶしにとどまらず、私たちの知的好奇心をくすぐる、新しいエンターテイメントなのかもしれません。

via: 4Gamer.net