「推し活」という言葉は、もはや説明不要なくらいお馴染みですよね。アイドルやVTuber、アニメやゲームのキャラクターなど、その対象は様々ですが、近年では「ぬい活」という新しいスタイルもすっかり定着しました。推しのぬいぐるみをカバンにつけたり、一緒にお出かけして写真を撮ったり、中には一緒に寝るという猛者もいるのではないでしょうか。
そんな中、大阪大学が発表したある研究結果が話題を呼んでいます。それは「人は何かに触れている時、その物体が単独で存在する時よりも『カワイイ』と感じやすい」というもの。この発見がSNSで拡散されると、「ぬい活」に励む多くのユーザーから「わかりみが深い」「めっちゃ共感できる」といった声が殺到しました。

公開された研究内容によると、実験で明らかになったのは主に次の2点です。
人が何かに触れている時、その物体に対する「カワイイ度」の評価は、触れられていない時よりも高くなる。
その物体がもともと丸みを帯びたカワイイ形状の場合、触れることによる「カワイイブースト」効果はさらに顕著になる。
つまり、もともと丸っこくてカワイイものが、誰かの手に抱かれたり撫でられたりしていると、さらに愛らしく見えるというわけですね。もちろん、どんなものでも人に触れられているだけで、カワイイ度の評価はアップするとのこと。
このニュースがSNSで広まると、多くのユーザーが自身の見解をシェア。中には「研究データを見ると確かに差はあるけど、思ったほど大きな差ではないね」といった冷静な意見も見られました。

しかし、ぬいぐるみのデザインを手がけるあるクリエイターは、この研究結果が自身の肌感覚と完全に一致するとSNSで語っています。
その方の経験によると、SNSでは「ぬい単体の写真」よりも「誰かがぬいを手に持って撮った写真」の方が、圧倒的に多くの「いいね」を獲得する傾向があるとのこと。以前は、写真からぬいぐるみの触り心地が想像できるからだと考えていたそうですが、今回の研究を受けて「誰かに愛でられている」というメッセージが伝わることが、見る人の「カワイイ」という感情を刺激しているのかもしれない、と考察しています。

この投稿には、「ぬい活」に熱心なユーザーたちからも共感のコメントが殺到。「マジでこれ。ぬいと人が一緒に写ってると可愛さが増す」「他の人が自分のぬいを大事にしてるのを見ると、こっちまでそのぬいが愛おしく思えてくる」といった声が寄せられています。


さらに、大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」様を例に挙げるユーザーも。登場当初はその独特なビジュアルが賛否両論を呼びましたが、多くの人が手に持ったり、一緒にお出かけしたりする写真が増えるにつれて「だんだん可愛く見えてきた…」と感じるようになったのも、この効果だったのかもしれません。

この現象について、あるクリエイターは、モノが人の手に渡ることで「状況や文脈」という情報が付与されるからではないかと分析します。例えば、そのモノが大切にされている、世話をされていると感じさせたり、見る人がインタラクションや物語を想像しやすくなったり、サイズ感や存在感を直感的に理解しやすくなる、といった効果があるようです。
この研究を受けて、ネットでは「つまり人間は、ぬいの可愛さを引き立てるための背景ってコト…!?」なんていう、ちょっぴり切ない(?)ジョークも飛び交っています。

確かに「ぬい活」の醍醐味は、ぬい単体を撮るだけでなく、持ち主との日常を切り取った「ぬい撮り」にありますよね。その温かみが、見る人の「カワイイ」という評価をさらに高めているのかもしれません。
一見するとユニークなこの研究ですが、「カワイイ」という感情がどのように生まれるのかを改めて考えさせてくれますね。「ぬい活」を愛する皆さんなら、この奥深いメカニズムを体感的に理解できるのではないでしょうか。
via: togetter