「鳥居に書いてあるアレ、広告だったの!?」海外でまさかの誤解が拡散→日本のネット民が「違う、そうじゃない」と文化の違いを優しく解説

日本の神社といえば、まず思い浮かぶのが朱色の「鳥居」ですよね。日本の文化を象徴する存在であり、多くの観光客にとっても人気のフォトスポットになっています。

そんな鳥居について、最近X(旧Twitter)でとある投稿が大きな話題に。海外のユーザーが鳥居に書かれた文字について素朴な疑問を投げかけたところ、なんと「商業広告なの?」というまさかの誤解が広まってしまったのです。これには日本のユーザーたちもすかさず反応し、その文化的な背景を解説する流れとなりました。

話題の発端となったのは、海外のユーザーによる「この鳥居は本当に美しい。誰か、なんて書いてあるか教えてくれない?」という、ずらりと並んだ鳥居の写真付きの投稿でした。

これに対し、ある日本のユーザーが「有些事情知らない比較好…(知らない方が幸せなこともある…)」と、どこか意味深なリプライを送ったことから、話は思わぬ方向へ。


鳥居に刻まれているのが企業名や個人名だと知った海外ユーザーの一部から、「え、あれって会社名だったの?マジで?」「鳥居って商業化されてたんだ…ちょっとショック」「日本人は鳥居を見るとき、これらの名前を見ているの?」といった、驚きと戸惑いの声が続出。神聖な場所が広告で埋め尽くされている、と勘違いしてしまったようです。


この誤解に対し、日本のユーザーたちからは「それは広告じゃないんだよ!」と解説が殺到。鳥居の名前は「寄進(きしん)」という日本の伝統文化に基づいていることを説明しました。

「寄進」とは、個人や企業が商売繁盛や家内安全といった願いを込めて、あるいは願いが叶ったお礼として神社にお金などを奉納すること。神社はその感謝のしるしとして、奉納した人や会社の名前を鳥居に刻むのです。

そもそも鳥居は、神様の領域への入り口を示す神聖な門であり、神様が通る道筋のシンボル。単なる飾りや宣伝看板ではなく、信仰の象徴です。そこに名前を刻むことは、奉納者にとって名誉なことであり、徳を積む行為とされています。

あるユーザーは、この誤解の根底には文化の違いがあると指摘。海外では「企業名=広告」と結びつきがちですが、日本では信仰や感謝、地域社会との繋がりを示すもの。願い事を書いて奉納する「絵馬」と同じような感覚、といえば分かりやすいかもしれませんね。

この丁寧な解説を受け、最初に質問を投稿したユーザーも納得。「とても美しい説明だね。鳥居の道を歩いたとき、確かに穏やかで神聖な雰囲気を感じた。人が多くても、みんな静かで敬意を払っていたよ」と、素敵なコメントを返しています。

今回の一件は、文化的な背景を知らないと、いかに大きな誤解が生まれるかを改めて示す出来事となりました。鳥居に刻まれた名前は、決して商業主義の産物ではなく、神様への感謝と祈りが込められた人々の想いの証だったんですね。

次に神社を訪れるときは、そんな視点で鳥居を眺めてみるのも一興かもしれません。

via: togetter