同名漫画を原作に、松重豊さんが主人公「井之頭五郎」を演じる大人気ドラマシリーズ『孤独のグルメ』。2012年の放送開始から、スペシャルドラマを含め長きにわたりファンに愛され続けています。
主演の松重豊さんが16日、日本外国特派員協会(FCCJ)で行われた『孤独のグルメ』シリーズの記者会見に出席。撮影で訪れたお店が200軒近くにのぼるという驚きの事実を明かしました。さらに、もしハリウッド版が制作されるなら……?という質問に、後継者としてまさかの俳優を指名しました。

松重豊さんは「『孤独のグルメ』はなぜかアジアで特に人気で、多くの方に見ていただいています。今では配信サービスを通じて世界中の視聴者に知ってもらう機会があり、本当に光栄です」とコメント。続けて「この作品はもともとテレビ東京の深夜枠でひっそりと始まったんです。最初は地味なスタートでしたが、徐々に好きになってくれる人が増えていきました」と、放送開始当時を振り返りました。
さらに人気の理由を「ただひたすら食事シーンを描く深夜ドラマが、アジアで予想外のヒットを記録しました。例えば韓国では、以前は一人で食事をする文化があまりなかったそうで、そういった点が新鮮に映り、東アジア全体に広がっていったのかもしれません」と分析。これまで訪れた約200軒のお店については、「ふと思い出すと、『あのお店のあれは美味しかったな』と鮮明に記憶が蘇りますし、スタッフともすぐに話が合います。一軒一軒、思い出が深いですね。もし好みを言うなら、個人的には中華料理にグッとくることが多いです」と笑顔で語りました。
これまで日本各地はもちろん、韓国や台湾、パリなど海外ロケも敢行。番組で紹介されたお店には、放送後ファンが遠方から「聖地巡礼」に訪れることも多く、五郎さんと同じものを食べ、同じ道を歩くのが一種の観光スタイルにもなっています。
会見では「劇中で登場した料理は、本当に全部食べているんですか?」というファンなら誰もが気になる質問も。これに対し松重さんは、撮影がストーリーの進行通りに行われる「順撮り」であることを明かし、「ドキュメンタリーに近い形で、最初から最後までしっかり食べています。ちゃんと完食しているので、ご安心ください(笑)」と答えました。

記者から「もしハリウッドで『孤独のグルメ』がリメイクされるとしたら、誰に五郎を演じてもらいたいですか?」と問われると、松重さんは間髪入れずにニコラス・ケイジ(Nicolas Cage)の名前を挙げました。「実は僕自身、原作漫画の五郎さんとはあまり似ていないんです。だからニコラス・ケイジのような雰囲気の方のほうが、むしろ原作のイメージに近くて、受け入れられるんじゃないでしょうか」と笑顔で理由を語りました。
さらに「もしニコラス・ケイジに断られたら、そのときはジョージ・クルーニー(George Clooney)にお願いします」と付け加え、会場の笑いを誘いました。

最後に、松重さんは「『食』というものを通じて、国と国との間にさらなる理解や交流が生まれれば嬉しいです」と今後の期待を語りました。長年にわたり地域に根差したお店を描いてきた本作は、多くの視聴者が実際に旅をしてお店を訪れるきっかけにもなっています。
松重さんの『孤独のグルメ』への愛と展望が感じられる会見でしたね。ファンから「作品最大のアンチ(?)」と愛あるイジりをされることもありますが、まだまだ五郎さんを演じ続けてくれそうで一安心です(笑)。
via: 《孤獨的美食家》官方X