『ゴジラ-1.0』『オーバーロード』のネタバレサイト運営者に有罪判決! 翻案権侵害で懲役18ヶ月、著作権の新たな境界線に注目集まる

東京地方裁判所は先日、映画のあらすじサイトを運営していた39歳の竹内渉被告に対し、懲役18ヶ月(執行猶予4年)と罰金100万円の有罪判決を下しました。これは、映画やアニメの全編ストーリーを長期間にわたり公開していたことによるもの。従来の「海賊版」とは異なり、テキストコンテンツが著作権法上の「翻案権侵害」と認定されたことで、著作権の境界線について大きな議論を呼んでいます。

この件は、東宝とKADOKAWAが「コンテンツ海外流通促進機構」(CODA)を通じて2024年末に刑事告訴したことで発覚しました。問題のサイトには、『ゴジラ-1.0』や『オーバーロード』など、映画やアニメのあらすじが多数掲載されており、詳細なストーリーだけでなく、一部記事にはスクリーンショットやセリフの書き起こしまであったとのこと。

裁判所は、これらの記事が原作の核心的な内容を保持しつつ再構成されており、著作権法上の「翻案」に該当し、著作者の権利を侵害していると判断しました。弁護側は、テキストだけでは映像や音楽、演技といった要素を再現できないため、原作と同等とは見なすべきではないと主張しましたが、これは認められませんでした。

さらに検察側は、同サイトが2023年に約3,800万円もの広告収益を上げていたことを指摘。これは単なるファンによる情報共有ではなく、明確な営利目的があったと見なされました。日本の法律では、著作物の翻案権は著作者に帰属し、アメリカの「フェアユース」のような広範な例外規定がないため、このようなコンテンツは違法と判断されやすい傾向にあります。


CODAは、ネタバレやあらすじコンテンツが視聴意欲を削ぐ可能性があるとし、今後も関連プラットフォームへの取り締まりを強化していく方針を示しています。今回の判決は、日本におけるデジタルコンテンツの著作権侵害対策がさらに強化される重要な一歩と位置づけられています。


via: 朝日新聞 Dexerto