櫻井政博氏、「日本ゲーム大賞」ゲームデザイナーズ大賞終了の理由を語る「自分を代替できる人が見つからなかった」

一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)が「東京ゲームショウ」に合わせて開催している日本の年間ゲーム賞「日本ゲーム大賞」(Japan Game Awards)。本日(9/15)夜に開催された授賞式では、 2026年の受賞作品が発表されました。

そんな中、本賞の創設者でもある著名ゲームクリエイターの櫻井政博氏が、授賞式で今年正式に終了する「ゲームデザイナーズ大賞」について言及。中止の理由が「自分を代替できる人が見つからなかった」と明かし、プレイヤーの間で話題となっています。

ゲームデザイナーズ大賞」は、櫻井政博氏が2010年に創設した賞です。ゲーム業界のクリエイターが専門的な視点から作品の創造性や新規性を評価し、その中から受賞作品を選出します。

櫻井政博氏は、「独創性」を評価基準とする賞に十分な説得力を持たせるためには、自ら斬新なゲームデザインを生み出したゲームクリエイターが審査員を務める必要があると語っています。そのため、彼は長年にわたり、審査員の選定や全体統括を引き継いでくれる後継者を探し続けてきたものの、最終的に適任者を見つけることができなかったそうです

その上で、彼はこうも語っています。この仕事を引き継ぐ人は、単に審査員リストを選定・統括するだけでなく、状況に応じて適切な人物に審査員を依頼し、授賞式では他の受賞作品を紹介したり、作品のプレゼンテーションを行ったりする役割も担う必要があると。つまり、自身がゲーム開発で多忙な中でも、これらの追加業務を同時にこなす必要があるわけです。櫻井政博氏は、ゲーム制作自体が多忙を極める中で、これらの仕事を長期にわたって両立させるのは容易ではないと語っています

しかし、櫻井政博氏は振り返り、「ゲームデザイナーズ大賞」は、これまで様々な価値を提供してきたと語る。彼は、独創性をテーマに選考と表彰を行うことで、人気や市場の反応を重視する一般的な賞とは異なる評価基準を示せた、と考えているようです。

同時に、彼はゲーム作品を評価する際に、作品自体の新鮮さ、独創性、そしてその作品だけが持つ特徴にもっと注目してほしいと呼びかけています。

▼ ゲームデザイナーズ大賞2026年の最終回は、台湾のインディーゲームチームTeam9が開発した『文字ゲーム』が受賞しました

主催である一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は、9月8日に「ゲームデザイナーズ大賞」の正式終了を発表しており、今回の第17回発表・授賞式をもって、同賞はその歴史的役割を終えることになると説明しています。