(画像提供:ワーナー・ブラザース映画)
ワーナー・ブラザース映画は2025年、『罪人たち』(Sinners)、『マインクラフト/ザ・ムービー』(A Minecraft Movie)、『WEAPONS/ウェポンズ』(Weapons)、『ファイナル・デッドブラッド』(Final Destination Bloodlines)など、規模もジャンルも異なる作品を次々とヒットさせ、華々しい興行成績を残した。ところが今年は一転。『ザ・ブライド!』(The Bride!)、『超少女』(Supergirl)、『オークストリートの異変』(The End of Oak Street)、『The Digger』(Digger)など、多額の製作費を投じた注目作が相次いで興行的に惨敗している。

(画像提供:ロサンゼルス・タイムズ)
米メディア『Page Six』は先日、ワーナー・ブラザース映画が今年、推定約8億ドルの損失を計上する見通しだと報じた。『The Digger』だけでも少なくとも2億5000万ドル、『ザ・ブライド!』は1億ドル以上の赤字を出し、DC作品『超少女』の損失も約2億ドルに上るという。
『Page Six』によると、ワーナーの来年のラインアップにも楽観できない要素がある。巨額の製作費が投じられた一方、興行面に不安を抱える新作が3本あり、損益分岐点に届かない可能性もあるという。ジュリア・ロバーツとエリザベス・オルセンが主演するテロリスト・スリラー『Panic Carefully』には、1億6000万ドルが費やされたと伝えられている。『マイ・インターン』(The Intern)のナンシー・マイヤーズ監督が1億2000万ドル以上を投じた映画史上最高額のロマンティックコメディー『Paris Paramount』も、採算性に疑問が残る。そしてJ.J. エイブラムスが脚本・監督を務める巨額のオリジナルSF大作『The Great Beyond』も、社内試写で芳しくない評価を受け、さらなる調整期間が必要になったため、公開が2027年10月まで延期されたと報じられている。
(画像提供:ハリウッド・リポーター)
ワーナー・ブラザース映画が現在の財務危機に陥った原因について、メディアや業界関係者の多くは、退任したばかりのCEOコンビ、マイケル・デ・ルカとパメラ・アブディに厳しい視線を向けている。ハリウッドでも気前の良さで知られ、潤沢な予算を与えるだけでなく、企画を承認する基準も大胆だった。財務的なリスクが高くても、芸術的野心にあふれた作品への投資を惜しまなかったという。2025年公開でアカデミー賞6部門を制した『ワン・バトル・アフター・アナザー』(One Battle After Another)も、ワーナーに約7500万ドルの損失をもたらしたとされる。
(画像提供:ワーナー・ブラザース映画)
少し前には、デ・ルカとアブディがNetflixの映画部門を率いる新責任者に就任するとのうわさも流れていた。しかし『Page Six』は今回、Netflixがウォール街の投資家への対応を急いでいることから、ワーナーに巨額の赤字を残したばかりの2人を起用する可能性は大きく低下したと伝えている。さらに、ワーナーの経営を共に担った経験を通じて両者の間にはすでに亀裂が生じており、長年続いたパートナー関係を解消するのではないかとのうわさまで浮上している。
via: Page Six