
(画像:ユニバーサル・ピクチャーズ)
『ハリウッド・リポーター』(THR)が本日独占で報じたところによると、リドリー・スコットが監督に復帰する『グラディエーター』の続編は、当初の予算を大幅に超過しているという。パラマウント・ピクチャーズが当初計画していた予算は1億6500万ドルだったが、現在は約3億1000万ドルにまで膨れ上がっているとのことだ。情報筋は、この支出は完全に制御不能で、適切に管理されていないと表現している。
『ハリウッド・リポーター』は、予算高騰の一因として、昨年の全米脚本家組合(WGA)と全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)のストライキの影響を挙げている。撮影は7月から12月まで中断され、毎週約60万ドルの損失が発生し、撮影中断期間全体で合計約1000万ドルが無駄になった。しかし、この1000万ドルは予算超過額のごく一部に過ぎず、残りの1億3000万ドル以上がどこに費やされたのかは不明だ。

(画像:ユニバーサル・ピクチャーズ)
ハリウッドでは近年、制作費が3億ドル近くに達した大作の興行収入が振るわない傾向にある。『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』は7億ドルを超えるヒットとなったものの、これまでのシリーズ作と比較すると収益は大幅に縮小している。3億ドルを投じて制作された『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』はわずか3億8000万ドルの興行収入にとどまり、マーケティング費用や劇場配分を差し引くと赤字となった。『ザ・フラッシュ』も同様に3億ドル近い費用がかかったが、興行収入は3億ドルにも満たなかった。20年以上ぶりに続編が制作される『グラディエーターII』が、昨年の低迷した状況を打破できるか注目される。
予算高騰のニュースが報じられる前から、『グラディエーターII』はトラブル続きだった。ストライキの他にも、撮影スタッフが火傷を負う事故が発生し、動物虐待の苦情も寄せられた。パラマウントの幹部たちは、この一連の騒動にかなり頭を抱えているという。しかし、パラマウント内部のある情報筋は、全49日間の撮影における純粋な制作費は合計で2億5000万ドル未満だと主張している。

(画像:ユニバーサル・ピクチャーズ)
『グラディエーターII』のキャストには、役柄が未発表のペドロ・パスカルとデンゼル・ワシントン、前作でルシラ役を演じたコニー・ニールセン、ジュバ役を演じたジャイモン・フンスーが名を連ねる。さらに、第22代ローマ皇帝カラカラ役でジョセフ・クイン、カラカラの弟ゲタ役でフレッド・ヘッキンジャー、そしてルシラの息子である新主人公ルシウス役でポール・メスカルが出演する。
本作の脚本は、スコット監督の過去作『ゲティ家の身代金』や『ナポレオン』を手がけたデヴィッド・スカルパが執筆している。日本では全米公開(11月22日)に先駆け、今年11月15日に公開予定だ。