赤松健氏が運営する「マンガ図書館Z」が14年の歴史に幕!一部作品の「金流停止」で苦渋の決断

今やオンライン漫画サービスは百花繚乱!出版社だけでなく、多くの書店もオンラインサービスやアプリを展開し、スマホで手軽に漫画が読める時代になりました。これも技術の進化の賜物ですね。

そんな中、赤松健先生が立ち上げた電子書籍サービス「Jコミ」から発展した「マンガ図書館Z」が、昨日(11月5日)をもってサービス終了を発表しました。収益不振が原因ではなく、なんと決済サービスプロバイダーからのサポート停止により、ユーザーからの支払いが受け取れなくなったため、14年続いたプラットフォームを苦渋の決断で閉鎖することになったそうです。

「マンガ図書館Z」は、これまで絶版漫画や未デジタル化の貴重な作品を無料で提供し、広告収入を10年以上にわたって作家に還元し続けてきました。赤松健先生が14年前に立ち上げた前身サービス「Jコミ」は、まだ電子書籍が普及しておらず、ネットで漫画を読むサービスもほとんどなかった時代に、無料電子漫画サービスの先駆けとして登場したんです。

公式発表によると、10月に決済代行会社から「すべての決済サービスの契約を10月末で終了する」との通知があったとのこと。JCBを含む全クレジットカード、そしてBitCash以外の決済方法が使えなくなるという、まさに「詰み」の状態に。これを受けて、緊急で資金繰りを検討し、多方面と協議した結果、「作家さんへの還元ができないままサービスを継続するのは、作家さんやユーザーの信頼を裏切ることになる」と判断し、サービス終了という道を選ばざるを得なかったそうです。

サイトは11月26日正午に停止予定ですが、「マンガ図書館Z」を運営する株式会社Jコミテラスは、作品の配信事業も手掛けており、今後はそちらに注力していくとのこと。これにより、参加している作家さんたちは引き続き収益を得られるそうです。これで完全に終わりというわけではなく、関係各所と協議を重ね、再開の可能性を探っていく方針だとか。

サービス終了は決定したものの、参議院議員でもある赤松健先生は、この件について投稿。「決済サービスプロバイダーの決定は、より良い対応策を取ることを不可能にした」「決済問題で一部作品を下架したくなかった」と胸の内を明かしています。今後はこの経験を活かし、より公正な調査と双方の対話を推進していくとのこと。過去には「Apple Booksで『ラブひな』が販売停止になった」事件がありましたが、その後無事販売再開に至り、「表現の自由を守る」好例となりましたね。

近年、決済企業による漫画コンテンツのオンライン販売への条件は厳しさを増しており、この問題を放置すれば、電子書籍市場だけでなく、日本のコンテンツ産業全体に影響が及ぶ可能性も指摘されています。「実際に打撃を受けた側」として、具体的な対策を提言していくとのことなので、ぜひ応援したいところです。

オンラインプラットフォームは数あれど、絶版漫画や未デジタル化の貴重な作品を提供し続けてきた「マンガ図書館Z」の独自性は際立っていました。ひとまずサイトは閉鎖となりますが、今後、より綿密な計画で方向性を調整し、再出発できるチャンスがあることを願ってやみません。

他のコンテンツプラットフォームが今後同様の問題に直面した際、彼らのように「なす術なし」とならず、より良い解決策を見つけられることを切に願います。

via: 「漫畫圖書館Z」官網