「推し活」って言葉、もうおなじみですよね! アイドルやアニメ、ゲームなんかを応援する活動全般を指す言葉で、グッズ集めたりイベント参加したり…声優さん、アイドル、YouTuber、VTuber、はたまた二次元キャラまで、推しは人それぞれ。今や日本じゃ当たり前の光景です。
そんな中、最近SNSで「説教の泣きタイム突入準備完了。」なんて物騒な投稿が話題に。イベントチケットの画像とともに「推しに直接お説教しに行く」と宣言したファンがいて、ネット上がざわついたんです。

このファンいわく、推しが「来路不明」(怪しい)な商品のPRをしているのが気になって、イベントで直接「仕事を選んでほしい」と伝えに行ったんだとか。しかし、この投稿には他のファンから猛批判が殺到。「推しには完璧でいてほしい」という気持ちはわかるけど、その要求、どこまでが許されるラインなんでしょう?

アイドルグループ「にっぽんワチャチャ」のメンバー、鈴木Mob.さんは、5年間のアイドル活動の中で「ファンから押し付けられる理想像がマジで多すぎる」とぶっちゃけ。ファンがいなきゃ成り立たない商売だけに、ファンを喜ばせることと自分らしさを貫くことの間で、日々葛藤しているそうです。
鈴木Mob.さんが語るには、ファンから「理想のイメージ」を維持するよう求められることは日常茶飯事。「『もし髪型変えたら、もう推さないからね。』」「『今日のバズった投稿で、推しへの愛が冷めた。』」「『昔の君に戻って、もう一度輝いてほしい。じゃないと、もう推せない。』」なんて言われたり、握手会で「すみません、ちょっと言いたいことが……」と説教が始まったりすることもあるそうで、これはキツい…。

一方、熱心なファンの中には、好きな芸人さんに意見を言ったらブロックされたという人も。そのファンは「不良品を買ったら、当然クレーム入れるでしょ」という感覚なんだとか。アイドルやタレントは、全てのファンの意見を聞いて、それに対して返答すべきだと主張。「全部聞かなくてもいいから、せめて自分の考えを説明してほしい」と語ります。
これに対し、鈴木Mob.さんは「今のファンって、どんどん元カレみたいになってる。『昔の君の方が良かった』って言い方するんですよ。」と分析。でも「人は成長するし、変わっていくもの。立ち止まるより、前に進む方が魅力的」と強調します。もしかしたら、「昔の推しを懐かしむ」こと自体が、一部のファンにとっての趣味になっちゃってるのかも?

しかし、人間環境大学の二宮有輝教授は、ファンが推しに理想を押し付けるのは「アイドルを自分の一部だと捉えているから」と分析。 「完璧を求めるあまり、自分の心の欠陥を推しで埋めようとするんです」と指摘し、「こうなると、アイドルはもはや『人』ではなく、自尊心を保つための『モノ』になってしまう」と警鐘を鳴らします。

鈴木Mob.さんも「既存のファンだけを相手にしていても、アイドルは長く続けられない」とも力説。ファンが推しに意見を伝える際のコツを聞かれると、Mob.さんは「もし言いすぎちゃっても、一言『ごめんね、でも応援してるから!』って言ってくれたら、アイドルとしてはすごく嬉しいんです!」とアドバイスしてくれました。
こうして見ると、今の「推し活」は、推しが自分の一部と化して、厳しくチェックしたり、まるで品定めするような目線で見てしまう人が増えているのかもしれません。どんな関わり方が正解なのか、明確な答えはないけれど、お互いを傷つけ合うような関係になってしまうのは、やっぱり悲しいですよね。
via: livedoor news