庵野秀明が『ガンダム GQuuuuuuX-Beginning-』脚本協力の経緯を激白!企画は2018年始動、鶴巻監督への「恩返し」だった

『エヴァンゲリオン』シリーズのカラーと、『機動戦士ガンダム』シリーズのサンライズという、アニメ界の巨匠がタッグを組んだ2025年のガンダム最新作『機動戦士ガンダム GQuuuuuuX』。4月からのTVシリーズ放送に先駆けて公開された劇場版『機動戦士ガンダム GQuuuuuuX-Beginning-』は、興行収入30億円を突破する大ヒットを記録しています。

本作の劇場版序盤パートには、カラーの庵野秀明監督が参加していることが明かされていましたが、この度、カラー公式Xにて庵野秀明監督自らがポストを投稿。『機動戦士ガンダム GQuuuuuuX』の企画が立ち上がった経緯と、自身が関わった詳細なプロセスを明らかにし、多くのファンを驚かせています。

(※本記事には、劇場版『機動戦士ガンダム GQuuuuuuX-Beginning-』のネタバレに繋がる要素が含まれています。ご注意ください)

投稿は非常に長文で、全文が庵野秀明監督自身によって綴られています。以下にその内容を要約してご紹介します。

杉谷プロデューサーが、2018年から当時のサンライズに、鶴巻和哉監督によるガンダム作品を提案したのが始まりでした。
2018年12月4日、鶴巻監督によって「もしもジオンが戦争に勝っていたら?」という企画コンセプトが確立。
2019年3月14日、鶴巻監督から第一稿となる企画書が提出されました。
2019年10月17日、私(庵野)が自身の企画構想メモを杉谷プロデューサーに渡しました。
2019年11月7日、鶴巻監督からサンライズへ2ページの短い企画書が提出され、2021年7月7日には、メインデザインのコンセプトやプロットを含む54ページの詳細な企画書が正式に提出されました。この時点での構想は、「シャアが如何にしてガンダムを手に入れるか」を描く約5分間のオープニングパートを制作するというものでした。

2021年7月30日、私が鶴巻監督に対し、「もっと尺を使って戦争前日譚を描くべきだ」と提案し、最初のプロットメモを執筆しました。全12ページのメモには、コロニー内を鳥が飛ぶシーンや、終戦後のサイド6の状況、連邦の衰退による難民問題といった要素が含まれ、一部セリフも書き起こしていました。当時、私は『シン・ウルトラマン』のポスプロと宣伝、「庵野秀明展」の準備、『シン・仮面ライダー』のロケハンや美術・衣装合わせなどを同時に進めていました。実は、これらの内容は2021年4月22日から書き溜めていたアイデアメモを、一日で大まかにまとめたものだったのです。

2021年8月29日、書き溜めたメモを元にプロット第一稿をまとめました。
2022年2月5日、しばらく時間を置いてから改訂稿を完成させました。この時も『シン・ウルトラマン』のポスプロや『シン・仮面ライダー』などの編集作業を並行して行っていました。

2022年5月12日に脚本初稿、2022年7月6日に第二稿、2022年7月14日に第三稿を完成。この期間は『シン・仮面ライダー』のポスプロと、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』の映像特典制作も担当していました。

2022年12月4日、脚本第四稿を完成させ、決定稿として鶴巻監督に提出。確認を経て、絵コンテ作業に入りました。この時もまだ『シン・仮面ライダー』のポスプロは続いていました。さらに、一年戦争後半の「第二次ソロモン海戦」に関する追加脚本も依頼されていました。

2022年7月12日、プロットを兼ねた形式で第一稿の脚本を提出。当時は艦船デザインの協力もしており、『シン・仮面ライダー』のポスプロ(主にVFXチェック)も担当していました。
2023年7月10日、その脚本の第二稿が完成。
2023年8月18日に第三稿がFIXし、鶴巻監督の確認へ。この間、私は『GQuuuuuuX』の絵コンテ制作や、その他の協力も行っていました。

総じて、これらの作業は私にとって、鶴巻監督への一種の「恩返し」なのです。『ふしぎの海のナディア』第1話の原画から始まり、彼は長年連れ添った戦友です。だからこそ、この『GQuuuuuuX』への情熱もそこから来ています。

また、今回の劇場版だけでなく、TVシリーズ版についても、時間の許す限りでより良い作品にするためのアイデア出しなどを手伝うつもりです。これも「恩返し」の一環です。劇場先行版『GQuuuuuuX -Beginning-』の評価と興行成績は、鶴巻監督にとって業界での新たな金字塔となるでしょう。皆様、何卒よろしくお願い申し上げます。ありがとうございます。

――庵野秀明

この投稿に対し、ネット上のファンからは「まさか2018年から企画が動いていたとは!」と驚きの声が続出。特に、庵野監督が数々の大作映画を抱えながら、これだけの脚本作業をこなしていたという事実に衝撃が走っています。

本人は鶴巻監督への「恩返し」と語っていますが、そこには庵野監督自身のガンダムに対する並々ならぬ熱意が感じられます。以前、鶴巻監督がインタビューで語っていた「今回のアプローチは、庵野さんからのアイデアが解放状態で、止めどなく溢れ出てくる感じでした」という言葉にも、改めて納得がいきますね。

いよいよ4月から放送がスタートする『機動戦士ガンダム GQuuuuuuX』。先行公開された劇場版『機動戦士ガンダム GQuuuuuuX-Beginning-』にはTVシリーズ序盤のエピソードが含まれていますが、カラーとサンライズの夢のタッグ、そして庵野秀明監督が全力で関わった本作がどのような物語を紡いでいくのか、今から放送が待ちきれません!