小島秀夫監督、『MGSV: GZ』発売当初の低評価に言及「今ではもう歴史の一部」


2014年に発売された『METAL GEAR SOLID V: GROUND ZEROES』(メタルギアソリッドV グラウンド・ゼロズ)。発売から10年以上が経過した今、小島秀夫監督が自身のX(旧Twitter)で、当時寄せられた低評価について言及し、開発の経緯を振り返りました。現在では再評価が進んでいる本作ですが、発売当時はそのボリュームの少なさから「ただの体験版じゃないか」といった厳しい批判にさらされたんですよね。

小島監督によると、『GROUND ZEROES』の単体での発売は、もともと予定されていたものではなかったとのこと。本作は本来、『METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN』(メタルギアソリッドV ファントムペイン)のプロローグ(前日譚)として、本編と同時にリリースされるはずでした。しかし、当時PlayStation 4がローンチされたばかりで市場に有力な新作が少なかったため、コナミの判断で『GROUND ZEROES』を先行して単独で発売することになった、と明かしています。


本作は、新開発の「Fox Engine」を採用し、グラフィックやゲームエンジンにおいて大きな技術革新を見せつけましたが、その一方で、クリアまでのプレイ時間が短いことが多くのプレイヤーやメディアから指摘され、失望の声も上がりました。

小島監督は当時を振り返り、「ゲームの隅々まで遊びの要素を詰め込んだ」にもかかわらず、「安価な体験版だ」という声が多かったと述懐。結果として、本作は『メタルギア』シリーズの中でも特に低い評価を受けることになってしまいました。

しかし、小島監督自身はこの作品に誇りを持っており、『GROUND ZEROES』が次世代のゲーム技術の可能性を示す重要な一作であったと考えているとのこと。当時の批判についても、時が経つにつれて多くの人々にその意図が理解され、受け入れられるようになったと語っています。

『GROUND ZEROES』の発売は、後に『GROUND ZEROES』と『THE PHANTOM PAIN』本編を一つにまとめた完全版、『METAL GEAR SOLID V: THE DEFINITIVE EXPERIENCE』のリリースへと繋がりました。

小島監督はすでに『メタルギア』シリーズから離れ、『DEATH STRANDING』といった新たなプロジェクトを手掛けていますが、今なおゲーム業界に大きな影響を与え続ける巨匠であることは間違いありません。そして、『メタルギア』シリーズの魂は、彼の創り出す新たな作品の中でも生き続けていると言えるでしょう。