電子書籍の普及や、紙媒体以外の読書スタイルが浸透したことで、従来の書店は厳しい競争に晒され、閉店していく傾向が続いています。もはや「リアル書店は絶滅危惧種…?」なんて声も聞こえてくるほど。
しかし、先日、日本の有名商業調査機関「帝国データバンク」が、今年1月から5月までの書店倒産動向を発表しました。なんと、今年の倒産件数は大幅に減少! 過去最低ペースを記録したというから驚きです。一体、何が起こっているのでしょうか!?

かつては「若者の活字離れ」や、ネット書店、電子書籍の台頭といった影響を受け、リアル書店の経営環境は厳しさを増す一方でした。そんな逆風が吹き荒れる中、書店業界にまさかの回復の兆しが見え始めているんです! データによると、今年1月から5月までの全国の書店倒産件数は、なんと「わずか1件」。昨年同期の11件と比較すると、まさに激減と言えるでしょう。
▼ 2025年1月から5月までの書店倒産数棒グラフ

( 画像出典 / 帝国データバンク )
とはいえ、まだまだ油断は禁物。2024年度の書店財務データを見ると、依然として34.4%の書店が赤字に陥っており、赤字と業績悪化を合わせると、なんと58.3%と約6割に迫る数字です。コロナ禍で『鬼滅の刃』のようなメガヒット作品がもたらした特需も、もはや期待薄。雑誌やコミックが主力商品である現状では、依然として経営は厳しい状況が続いています。
▼ 2024年書店の財務損益円グラフ

( 画像出典 / 帝国データバンク )
しかし、そんな中でも見事に転身を遂げた書店も少なくありません。不採算店舗の閉鎖や人員削減はもちろんのこと、多くの書店が「本を売るだけ」のビジネスモデルからの脱却を図り、「本だけじゃない書店」という新たな方向性を模索し始めています。
例えば、文具や雑貨の品揃えを強化する動き。特に、最近大人気の「推し活グッズ」などは、これまで片隅に置かれていた文具コーナーを大々的に展開したり、もはや書店というよりライフスタイル雑貨店として生まれ変わったり、大手ブランドとのコラボレーションを展開したりと、その進化は目覚ましいものがあります。また、カフェを併設して、コーヒーを片手に読書を楽しめる「滞在型空間」を提供する書店も増えており、お客さんがゆったりと過ごせる憩いの場へと変貌を遂げています。

( 画像出典 / @mangatentyou )
さらに、書籍の専門知識を活かし、学習塾などの教育機関と連携して、学生向けの特設書棚や選書サービスを展開する書店も登場。こうした「付加価値を組み合わせた」経営戦略が功を奏し、赤字から脱却し、再び成長軌道に乗る書店も出てきています。実際、2024年度に増収となった書店は39.9%と、ここ10年で2番目に高い水準を記録しているんです!
この転換期をチャンスと捉え、新たな価値を創造していくことが、これからの書店業界を生き抜くカギとなりそうですね!