任天堂とカプコン、クロスメディア展開を加速 宮本茂氏が語る「ゲームはいつか動かなくなる。でも映画は永遠に残る」

日本のゲーム業界を牽引する任天堂とカプコンが、エンターテインメント事業の強化を加速させています。両社は自社の人気ゲームシリーズを映画化することで、ブランド価値と世代を超えた影響力を拡大し、「ゲームと映画」を両輪としたグローバル戦略をさらに推し進める計画です。

任天堂は先日、2026年4月にアニメ映画『スーパーマリオギャラクシー(仮題)』を、2027年5月に『ゼルダの伝説』の実写版映画を公開すると発表しました。この2作品は、大ヒットを記録した『[]』の成功に続くプロジェクトと見られています。

任天堂のフェローであり、「マリオの生みの親」としても知られる宮本茂氏は、映画はファンがゲームと再び繋がるための重要なメディアであり、任天堂が永続的なブランドとなるための鍵だと語ります。

「ゲームはいつか動かなくなってしまう日が来ますが、映画は永遠に残ります」と、宮本氏はその想いを明かしました。

一方のカプコンも、映像化展開に積極的です。1994年にジャン=クロード・ヴァン・ダム主演の『ストリートファイター』が公開されて以来、同社は『バイオハザード』や『モンスターハンター』シリーズなど、これまでに21作品の映画制作に携わってきました。

さらにカプコンは、2026年10月に完全新作となる『ストリートファイター』の映画を公開し、伝説的格闘ゲームの人気を次世代に繋げていく予定です。

アナリストは、日本のゲーム会社が映像化によってIP(知的財産)の露出を維持し、新しい世代の観客が原作に触れるきっかけを作ることができると指摘します。東洋証券のシニアアナリスト、安田秀樹氏は、これは収益源を多様化する戦略であり、映画を通じてプレイヤーのノスタルジーを刺激し、クロスメディアの相乗効果を生み出すと分析しています。

「映画は思い出を呼び覚まし、観客がもう一度ゲームをプレイするきっかけになる。それがより大きな循環効果を生み出すのです」と安田氏は語ります。

『スーパーマリオギャラクシー(仮題)』、『ゼルダの伝説』、そして『ストリートファイター』が次々とスクリーンに登場することで、ゲームの世界はモニターを飛び出し、映画という新たな舞台へ。任天堂とカプコンによる、新時代のエンターテインメント戦略が今、幕を開けようとしています。


via: KYODO NEWS