X(旧Twitter)上で、AI機能Grokを悪用し、コスプレイヤーや著名人の写真をわいせつな画像に加工する「AIセクハラ」が問題となっています。そんな中、AKB48グループ関連の作品で知られる漫画家の田辺洋一郎氏が、STU48のメンバー・工藤理子さんの写真をAIで加工し、「作画資料」としてXに投稿したことで、大炎上する騒ぎに発展しています。
田辺氏はAIに対し『彼女の首にマフラーを巻いて、ビキニに着替えさせて』と指示。この投稿は瞬く間に拡散され、ネット上で大きな波紋を広げています。
田辺洋一郎氏は、『週刊プレイボーイ』で約11年間にわたり、指原莉乃さんを題材にした4コマ漫画『さしこ+48グループ 4コマ劇場 よんぱち+』を連載していたことで知られています。その他にもAKB48グループ関連の漫画を長年手掛けており、ファンの間ではおなじみの存在でした。

問題となったのは、田辺氏が3日の夜に「作画資料」として投稿したポストです。そこには、STU48の工藤理子さんが昨年末にXで公開した自身の写真を、AI機能「Grok」で“改造”した画像が添付されていました。田辺氏はGrokに『彼女の首にマフラーを巻いて、ビキニに着替えさせて』と指示。生成された画像だけでなく、その編集過程のスクリーンショットまで投稿したことで、「これはAIを使った性的なハラスメントだ」と批判が殺到し、炎上状態となりました。
この投稿は工藤理子さん本人にも発見され、彼女は「吐き気」の絵文字を並べて引用リポスト。強い不快感と嫌悪感をあらわにしました。しかし、この時点ではまだ問題の投稿は削除されませんでした。

翌4日、事態を見かねたSTU48のメンバー・中村舞さんが田辺氏の投稿に直接リプライ。「全く笑えないですし、誰でも見れるXでこういう事をするのはやめて頂きたいです。先程の投稿も今すぐ消してください」と、毅然とした態度で削除を要求しました。同じグループのメンバーからの直接の抗議を受け、田辺氏はついに投稿を削除。しかし、時すでに遅く、ネット上では批判の声がさらに高まる結果となりました。
実は、田辺氏と工藤さんは全くの無関係というわけではなく、これまでもX上やイベントなどで交流がありました。昨年11月には、田辺氏の単行本発売記念トーク&サイン会に工藤さんがゲストとして登壇し、対談も行っています。
しかし、たとえ面識があったとしても、本人の許可なく写真を加工し、不特定多数の目に触れる形で公開する行為は決して許されるものではありません。田辺氏は関連する投稿をすべて削除しましたが、炎上後にも挑発的と受け取れる投稿(現在は削除済み)を行っていたことから、その態度を疑問視する声がさらに強まっています。
▼ 削除された挑発的な投稿:「通りすがりにうんこを投げつけながら道徳を説く。それがXランド」

今回の騒動は、GrokというAI機能が引き起こした問題の一側面ではありますが、面識のある相手に対してこのような「AIセクハラ」を行った田辺氏の行動には、多くの人が疑問を抱いています。なぜこのような軽率な行動に至ったのか、本人からの説明が待たれます。
アイドルという著名人へのハラスメント行為であり、肖像権の問題も絡んでくるため、今後は運営や所属事務所が何らかの対応に乗り出す可能性も考えられます。今回の件は、X上で深刻化するAIを利用したハラスメントが、大きな社会問題であることを改めて浮き彫りにしました。
▼ 追記:
漫画家の田辺洋一郎氏は5日夜、自身のXアカウントで謝罪文を公開しました。また、STU48の公式Xアカウントも、同様の事案に対して今後然るべき対応をとることを発表しています。
