「京アニ」こと京都アニメーションの八田英明社長が逝去、享年76歳。放火事件からの復興に尽力

2019年の放火事件で甚大な被害を受けた京都アニメーション(通称:京アニ)。懸命な復興を経て、近年ではアニメ制作も再び軌道に乗り、本来の制作ペースを取り戻しつつありました。

そんな中、3月2日に公式X(旧Twitter)にて、同社の代表取締役社長である八田英明氏が2月16日に逝去されたことが発表されました。享年76歳。この訃報に、多くの名作を生み出してきた八田氏への追悼と感謝の声がSNS上にあふれています。

八田英明氏は、手塚治虫氏のスタジオで仕上げの仕事に携わった後、1981年に「京都アニメーションスタジオ」を設立。当初はタツノコプロやサンライズからの仕上げを請け負うスタジオでした。1985年に法人化し、八田氏は代表取締役社長に就任しました。

当初は下請けがメインでしたが、2003年には初の自社制作オリジナルアニメ『MUNTO』を発表。同年にはライトノベルを原作とした『フルメタル・パニック? ふもっふ』を手掛け、その後も『涼宮ハルヒの憂鬱』、『らき☆すた』、『氷菓』といった数々のヒット作を世に送り出し、「京アニ」ブランドを不動のものとしました。多くのアニメファンにとって、特別なスタジオの一つとなっています。

【以下、公式発表全文】

弊社 代表取締役社長 八田英明の逝去について

弊社 代表取締役社長 八田英明が 去る2026年2月16日に76歳にて永眠いたしました。生前のご厚誼に深く感謝いたしますとともに 謹んでお知らせ申し上げます。

故人は1985年の会社設立以来40年余にわたり「みんなで力を合わせて作品をつくる」という信念のもと、誠実なアニメーションづくりに心血を注ぎ、クリエイターやスタッフ一人ひとりを大切にするエンターテインメント会社を目指し、社長としての職務を全うしてまいりました。

なお、後任には長男である八田真一郎が就任いたしました。社員一同、故人の遺志を継ぎ、これからも世界中の皆様に楽しんでいただける作品を届けられるよう、一丸となって制作に励んでまいります。

なお、通夜ならびに葬儀はご遺族の意向により近親者のみにて執り行いました。誠に勝手ながら、ご香典、ご供花、ご弔問の儀は固くご辞退申し上げます。

株式会社京都アニメーション

八田社長は、あの痛ましい事件の後、亡くなられた方のご遺族や被害に遭われたスタッフのケア、そして会社の再建に全身全霊を注いでこられました。メディアの前で気丈に、しかし時に言葉を詰まらせながら対応される姿は、多くの京アニファンや日本中の人々の胸を打ちました。

京都アニメーションがまさに復興の道を歩み始めた矢先の訃報に、多くのファンから悲しみと、これまでの功績に対する感謝の言葉が寄せられています。