3月5日に発売を控える、『ポケットモンスター』シリーズの最新作『Pokemon Pokopia』。サンドボックスでのんびりスローライフが楽しめるという本作に、多くのファンが期待を寄せています。
しかし、そんな中、アメリカのホワイトハウス公式Xアカウントが3月5日、本作のタイトルロゴを模倣した宣伝画像を投稿。そこには、トランプ前大統領の政治スローガンである「Make America Great Again(アメリカを再び偉大に)」の文字が。この投稿は瞬く間に大きな批判を呼び、『ポケモン』の権利元も即座に、このような使用は一切許諾していないとの声明を発表する事態となりました。

実はこの騒動以前から、海外のネット上では「ポコピア風ロゴジェネレーター」なるサイトが流行していました。これは、英語版タイトル『Pokemon Pokopia』のフォントを真似て、好きな文字を入力するだけでゲームロゴそっくりの画像を生成できるというもの。多くのネットユーザーが、面白い言葉を「ポコピア風」画像にして、ネットミームとして大いに盛り上がっていました。
ホワイトハウスの公式Xが投稿したのは、このゲームロゴを模倣した画像で、トランプ氏の政治スローガン「Make America Great Again」をゲームタイトル風のフォントで表現し、背景にはゲーム画面がそのまま使用されていました。この手法に、すぐさま疑問の声が上がったのです。

ホワイトハウスが投稿した画像が、このジェネレーターサイトで作成されたものかは不明ですが、フォントのスタイルはほぼ完全に一致。そのため、公式アカウントがこのツールを使って画像を制作したのではないかと多くの人が推測しています。ネット上で流行していたミームだったため、ホワイトハウスの広報チームが安易に流用してしまった可能性も指摘されています。
事件が明るみに出ると、SNSや投稿へのリプライには批判が殺到。多くのネットユーザーが、逆に同じ「ポコピア風」の画像を使って政府や関連政策を皮肉る風刺画像を投稿し、お祭り騒ぎとなりました。





この事態を受け、『ポケモン』ブランドの海外事業を手がけるThe Pokémon Company Internationalは、『ニューヨーク・タイムズ』の取材に対し、SNS上で自社ブランドに関連する画像が出回っていることは認識しているものの、同社はこれらのコンテンツの制作や拡散には一切関与しておらず、関連する知的財産権の使用を誰にも許諾していないとコメント。さらに、『ポケモン』は作品を通じて世界中の人々をつなぐことを理念としており、いかなる政治的立場や問題とも無関係であると強調しました。

実は、トランプ政権が知的財産権の無断使用で物議を醸したのはこれが初めてではありません。過去には、アメリカ国土安全保障省のXアカウントが、『ポケモン』のアニメ映像と音楽を無断で使用し、不法移民の逮捕を「ポケモンゲット」に例えたこともありました。
しかし、現在に至るまで、政府機関のアカウントが投稿した関連画像や動画の多くは削除されていません。事情を知らないユーザーがこれらの投稿を見れば、権利元の正式な許諾を得たコラボレーションだと誤解しかねないため、多くの人々が政府に対して速やかな修正やコンテンツの削除を求めていますが、今のところ事態が動く気配はありません。