「ドラえもん」声優・大山ぶ代さんの遺産、法定相続人なく全額国庫へ。ファンから惜しむ声相次ぐ

国民的アニメ『ドラえもん』で26年間にわたり声優を務めたベテラン声優の大山ぶ代さんが2024年に90歳で逝去され、多くのファンが悲しみに暮れました。

そしてこの度、三回忌(没後満2年)を前に、遺産の行方がついに決定しました。大山さん名義の個人事務所は株主が本人しかおらず、また法定相続人もいないため、最終的にすべての遺産が国庫に帰属することとなり、ネット上で大きな話題を呼んでいます。

報道によれば、遺産の中には都内の一等地にある一戸建て住宅も含まれていました。この家は、夫の砂川啓介さんと共に1995年に約35坪の土地に建て、暮らしてきた思い出の場所です。この物件は今年2月に売却済みで、複数の業者が入札したため、取引価格は相当な高値になったとのこと。今後は更地として再販されるため、屋内に残された衣類や生活用品も併せて処分されることになります。

大山さんは2012年にアルツハイマー型認知症と診断されて以降、夫の砂川啓介さんが芸能活動をセーブし、自宅で介護にあたっていました。しかし2016年、砂川さん自身が尿管がんを患い入院。この期間に大山さんは介護施設へ入所し、砂川さんが退院した後も、自宅へ戻ることはありませんでした。

2017年に砂川啓介さんが亡くなってからは、この家は関係者によって管理されてきました。不動産の所有権は、もともとお二人が設立した個人事務所が保有。大山さんの逝去を受け、昨年11月に事務所は正式に解散し、裁判所から選任された「遺産清算人」による資産整理が進められていました。

日本のX(旧Twitter)上では法律専門家もこの件に言及。相続人がいない場合、財産は裁判所が指定した清算人によって処理され、不動産は売却・現金化された上で分配されるのが一般的とのこと。しかし、大山さんの場合は、法定相続人がいないだけでなく、資産を所有する会社の株主も本人一人だけという、さらに特殊なケースでした。

これはつまり、遺産を受け取る権利を持つ人物が誰一人として存在しないことを意味します。今回売却された不動産の代金を含め、大山さんのすべての遺産は、最終的に国庫へ帰属することになります。

この結末に、ネット上のファンからは「なぜ思い出の詰まった財産が国庫に…」と困惑や悲しみの声が上がっています。「テレビ朝日が運営する『ドラえもん募金』などに寄付して、より多くの人を助ける方がよっぽど有意義ではないか」といった意見も数多く見られました。


via: 女性セブンプラス