『白い巨塔』大河内教授役などで知られる俳優・品川徹さんがリンパ腫のため90歳で逝去

ドラマ『白い巨塔』で大河内教授役、『ドラゴン桜』シリーズでは「東大数学の鬼才」柳鉄之介役を演じ、大河ドラマや舞台など多岐にわたる分野で活躍されたベテラン俳優の品川徹さんが、2026年8月29日にリンパ腫のため逝去されました。享年90歳。

所属事務所が9月7日に訃報を公表しました。品川徹さんは生前、リンパ腫の治療を受けており、療養中も多くのファンがその回復を願っていましたが、残念ながら帰らぬ人となりました。この報に接し、多くのファンや業界関係者から悲しみの声が上がっています。

品川徹さんの所属事務所は公式サイトで訃報を発表し、「突然のご報告となり大変恐縮ではございますが、弊社所属俳優の品川徹が、かねてより『リンパ腫』の治療に専念しておりましたが、令和8年(2026年)8月29日、享年90歳にて安らかに永眠いたしました。」と伝えました。

葬儀については、品川徹さんご本人とご家族の強い意向により、近親者のみで執り行われ、お別れの会などは開催しないとのことです。事務所は最後に、品川徹さんの芸能活動に携わったすべての方々、そして長年にわたり応援してくださった皆様へ感謝の意を表し、「品川徹の生前、出演作品や各活動を通じ交流させていただきました皆様、そして応援してくださった皆様に、心より感謝申し上げます。」とコメントしています。

品川徹さんは1935年12月14日、北海道旭川市で生まれました。1962年に舞台芸術学院を卒業後、「自由劇場」に入団。1967年には演劇企画集団「66」に参加し、常田富士男さんや太田省吾さんらと共に活動しました。さらに1968年には「転形劇場」の設立にも参加し、太田省吾さんらと舞台創作に尽力。同劇団は1988年に解散しました。

その後も品川徹さんは舞台、映画、テレビと幅広い分野で活躍を続け、その確かな演技力と独特の存在感で、日本演劇界に欠かせない「名脇役」としての地位を確立しました。

特に、フジテレビで放送されたドラマ『白い巨塔』では、重厚な存在感を放つ大河内教授を熱演し、その落ち着いた演技は多くの視聴者の注目を集め、品川徹さんの名前を広く知らしめるきっかけとなりました。

以降もベテランの脇役として、NHK大河ドラマや朝の連続テレビ小説など、数々の人気作品に出演。2006年の『功名が辻』や2022年の『鎌倉殿の13人』などでも印象的な演技を見せました。また、TBSドラマ『ドラゴン桜』シリーズでは、「東大数学の鬼才」と称される柳鉄之介役を演じ、視聴者に強烈なインパクトを残しました。

舞台、ドラマ、映画と、数十年にわたり脇役として作品に深みを与え続けてきた品川徹さん。その出演シーンの多寡に関わらず、落ち着いた演技と鮮烈な存在感で、常に観客の心に深く刻まれる演技を見せてくれました。

半世紀以上にわたり第一線で活躍し続けたこの名優が、90年の人生と長い芸能生活に幕を下ろしたことは、日本演劇界にとって大きな損失であり、多くの人々がその功績を偲んでいます。

via: 株式会社ノックアウト