米エレクトロニック・アーツ(Electronic Arts、以下EA)は2026年10月21日、開発部門の再編を突如発表。30年以上の歴史を持つBioWareを閉鎖し、『マスエフェクト』シリーズ新作の開発も中止すると明らかにした。衝撃を受けたプレイヤーが相次ぐなか、『バルダーズ・ゲート』など数々の名作を生んだ伝説的スタジオに、複数の開発者から惜別の声が寄せられている。
EA幹部は社内向けメモで、BioWareの小規模チームが新作の初期開発を進めていたものの、プロジェクトを終了し、エドモントン拠点も閉鎖すると説明。「BioWareは、ロールプレイングゲームというジャンルの確立に貢献した伝説的なスタジオだ。決して軽い気持ちで下した決断ではない」と述べた。
ニュースが伝わると、多くのプレイヤーがEAに怒りをぶつけた。あるファンは「N7デーも、次の『マスエフェクト』も本当に楽しみにしていた。3部作は私が最も愛するゲームのひとつだったのに、これですべてが永遠に終わってしまった」と投稿。別のプレイヤーからは、『マスエフェクト』と『ドラゴンエイジ』のIPを他社に売却し、物語を存続させるべきだとの声も上がった。これらの世界をEAが「人質に取る」のではなく、別の企業に未来を託してほしいという訴えだ。


CD PROJEKT RED共同CEOのMichał Nowakowski氏は、BioWareがゲームエンジンを貸し出して初代『The Witcher』の制作を支援したほか、開発のノウハウを共有し、E3会場ではブースのスペースまで提供してくれたと振り返った。
「伝説的なブランドが倒れるのを見るのは悲しい。今日はゲーム業界にとって、決して良い日ではない」と無念さをにじませた。

『バルダーズ・ゲート3』を手がけたLarian StudiosのCEO、Swen Vincke氏は、今後、新作ロールプレイングゲームについて語る際にBioWareの名前が二度と出てこない未来など、想像しがたいとコメントした。
「すべてのゲーム、数え切れないほどのプレイ時間、そしてあらゆる物語をありがとう。皆さんは、自分たちが成し遂げたことを誇っていい」と感謝を伝えた。

BioWareも別れの声明を発表。スタジオは単なる開発の場ではなく、クリエイターとプレイヤーが共に築いた家だったと強調した。ゲームを遊び、選択について語り合い、キャラクターを愛してくれたプレイヤーのおかげで、架空の世界が皆の共有する思い出になったとして、感謝をつづっている。
via: IGN