(画像:Netflix)
Netflixが今年3月に満を持して送り出す大作ドラマシリーズ『三体』(原題:3 Body Problem)米国版は、一昨日には公式予告編が公開されたばかりだが、同時に『ハリウッド・リポーター』(THR)では、3人のショーランナー、デヴィッド・ベニオフ(下図右)、D.B. ワイス(下図左)、アレクサンダー・ウー(下図中央)への特別インタビューが掲載された。
米国版『三体』シリーズの物語で最も顕著な変更点は、アジア中心の視点から国際的なスケールへと移行したことだ。このような脚色の場合、「ホワイトウォッシング」や「文化盗用」といった批判が外部から寄せられることも少なくない。しかし、シーズン1の最初の2話を監督した『ソウルメイト/七月と安生』のデレク・ツァン監督は、これを文化盗用だとは感じていないと語る。彼は、『三体』は読みやすい小説ではないが、ワイスとベニオフが観客が物語のメッセージをより理解しやすくし、『三体』をよりリアルに解釈していると述べた。
ウー、ワイス、ベニオフの3人は、原作『三体』の版権を持つYoozoo Groupが当初からNetflixに英語版の制作を望んでいたことも指摘した。その理由の一つは、Netflixが中国市場に進出していないこと、もう一つは、中国ではすでに原作に忠実な中国語版ドラマシリーズが制作されているからだという。

(画像:『ハリウッド・リポーター』)
米国版『三体』には、中国版ドラマシリーズにはない利点もある。それは、原作で描かれている文化大革命の背景を回避する必要がないことだ。Netflixは中国市場への配慮がないため、中国共産党からの圧力で関連する描写を削除させられたり、その結果として物語が変更されたり、不完全になったりする心配がない。
デレク・ツァン監督はこれについて、「今、あの時代をどのように描くにしても、ますます難しくなっています。あれは我々の歴史の非常に重要な一部であり、もし正直にそれと向き合えば、誰もがそこから何かを学ぶことができるでしょう。あの時代の状況がいかに不条識であったかを皆に示すことは、非常に重要なことです」と語った。
(画像:『ハリウッド・リポーター』)
芸術学校を卒業したばかりで、本作のキャストに抜擢された台湾系新人女優のZine Tsengも、「あれはデリケートな時期でした。撮影が始まるずっと前に、デレク(ツァン監督の英語名)は全キャストの中国人俳優たちに、『私たちは中国文化を尊重するためにこれをやっているんだ』と伝えました」と話している。ウーはさらに、脚本執筆の過程で中国当局からの制約は一切なかったと付け加えた。「私たちは中国の検閲制度を心配する必要はありません」。
インタビューの中で、ベニオフはYoozoo Groupの創業者であるリン・チーが2020年に自社従業員によって毒殺された事件についてどう思うか尋ねられ、彼はこう答えた。「このような出来事は確かに不穏です。この業界で働くことを決めた時、さまざまな状況に遭遇することは予期していますが、通常、誰かが自分の上司を毒殺するというのは、決して予期されることではありません」。
ベニオフはまた、かつて中国メディアが、リン・チーを毒殺したとされる会社の幹部が『ブレイキング・バッド』のファンであり、その犯行手口が同作に触発されたものだと報じたことを思い出した。そこで、当時いたずら心に駆られたベニオフは、そのニュースを『ブレイキング・バッド』の生みの親であるヴィンス・ギリガンに転送し、「君は何てことをしてくれたんだ!?」と冗談交じりに問い詰めたという。