中尾隆聖さん、梶裕貴さんらが立ち上がる! 26名の声優が「NOMORE無断生成AI」を結成、声の不当利用に警鐘

技術の進歩は目覚ましく、近年話題の「AIイラスト」に加えて、「声の学習」というトレンドも登場しています。AIに声を学習させることで、その声色を模倣した作品が生成可能になり、これが声の仕事に携わる人々を悩ませています。

現在、様々な動画プラットフォームでは、特定の声優さんや歌手、有名人の声を模倣したコンテンツが散見されます。そんな中、昨日、中尾隆聖さん、山寺宏一さん、梶裕貴さんら26名の声優さんが有志で結成した組織「NOMORE無断生成AI」が、「生成AI」技術の不適切な利用に対して、声優という仕事に携わる者として声を上げました。

公開された最初の動画では、『ドラゴンボール』のフリーザ役などで知られる中尾隆聖さんが登場。「私たちの声は、私たちの仕事道具であり、私たちの全てです。私たち声優の声が、生成AIによってどのように無断で利用されているのか、ぜひ聞いてみてください」と訴えかけました。

▼ 「NOMORE無断生成AI」が公開した最初の動画

動画の概要欄には、私たちが読んだことのない文章や歌ったことのない歌、さらには私たちの声そのものが、いつの間にかネット上に公開され、時には販売されているケースもあると記されています。私たちの声は、単なる仕事道具ではなく、私たちと共に成長してきた人生の一部であり、かけがえのないものです。

ファンの方々の「もっと私たちの声を聞きたい」という気持ちからだとしても、私たちの同意なく利用されることは、やはり不快に感じてしまいます。新しい技術は確かに多くの恩恵をもたらしてくれますが、同時に互いの気持ちを尊重し、未来の文化のあり方を考える必要があります。

この動画をきっかけに、技術の正しい使い方について皆で議論を深めたい。互いを傷つけ合うような言葉ではなく、専門家の方々と共に平和的な対話を通じて、文化的なルールを築いていきたい。そうすることで、10年後、20年後も、素晴らしい作品を生み出すための土壌が枯れることなく、豊かな創作活動が続けられると信じています。

「NOMORE無断生成AI」が問題視しているのは、まさに許可なく声が利用され、様々な作品が生み出されるだけでなく、商品として販売され、利益を生み出している状況です。さらには、声優本人が関わっていないにもかかわらず、生成AIによって本人のものと誤解されてしまうケースも発生しています。

この問題は近年、深刻さを増しています。もし声が無断で犯罪行為に利用されたり、声優の名誉が毀損されたりしても、現状では法的な追及が難しいのが実情です。現在の著作権法には「声」に関する明確な規定がなく、法的に責任を追及することが困難なため、手が出せない状況なのです。

 「NOMORE無断生成AI」は、近日中にさらなる動画を公開していく予定で、専門家を交えてこの状況への対応策を議論していくとのこと。声優という仕事に携わる人々への明確な保障を求めるほか、法的な支援も期待し、将来的に「声の創作」の権利が尊重されるように活動していく構えです。

via: 「NOMORE 無斷生成AI」官方 X