日本のアニメ産業は活況を呈しており、毎年数えきれないほどのアニメ作品が世に送り出されています。多くの方がこの業界に憧れ、大好きな作品作りに携わりたいと夢を抱いていますよね。
これまで、アニメーターのスキルを客観的に評価する検定制度は日本にはありませんでした。そのため、経験や人脈が重視されることが多く、実力があってもなかなか評価されにくいという課題も。そこで、一般社団法人「日本アニメフィルム文化連盟(NAFCA)」が業界の悲願ともいえる「アニメーター技能検定(アニ検)」を初めて企画!今年11月9日に満を持して開催され、約350名もの受験者が集結しました。中にはベテランアニメーターの姿もあり、まさに業界にとって画期的な一歩と注目されています。

記念すべき第1回「アニメーター技能検定」は、東京、大阪をはじめ全国6ヶ所の会場で実施されました。アニメーターとしての基本的な技術や知識を測る内容で、16歳から61歳まで幅広い年齢層の約350名が参加。試験内容は「原画トレース」や「目パチ・口パク」といった基礎技術が中心だったとのこと。関係者からは、今後もこの検定を継続していきたいという意欲が語られています。

この第1回検定のために特別に制作された公式教材『アニメーター技能検定公式教材 トレース・中割り6級・5級編』は、9月16日の発売からわずか1週間で増刷が決定!現在までに約4,000冊を売り上げる異例の大ヒットを記録しています。 NAFCAでは、今後もトレース・中割り4級以上の検定や、素材合成検定の実施、そして関連教材の制作を順次進めていく予定です。また、第2回検定は2025年6月頃の開催が予定されています。


現在のスキル分級は、もちろん現行の試験項目に合わせたものですが、これによってアニメーターのスキルレベルが可視化されることが期待されます。

今回の検定には、なんとベテランアニメーターの岩根雅明氏(59歳)も受験者として参加されました。岩根先生といえば、『ポケットモンスター』シリーズの原画や作画監督でおなじみですよね。
岩根先生は「時間内に2セット描いて、良い方を選んで提出しました」とコメント。さらに「アニメーターには明確な『資格』というものがなく、業界内ではずっと昔から、こういう試験制度があったらいいのに、という話が出ていたんです。」と語り、今回の検定への参加は、この新しい試みを応援したいという気持ちからだったそうです。そして、「会場の若い子たちには『このおっさん誰?』って思われたかもしれないけど、虫眼鏡使って必死に描きましたよ!」とユーモラスに話してくださいました。

まだ第1回が開催されたばかりですが、今後も試験要項が順次発表されていく予定です。アニメ業界にとってはまさに朗報!この検定で資格を取得した方は、将来の仕事において大きなアドバンテージを得られること間違いなしです。もし日本のアニメ業界を目指している方がいらっしゃいましたら、ぜひこの検定情報をチェックしてみてはいかがでしょうか。
via: 「動畫師技能檢定(アニ検)」官網 PR TIMES