AI技術の革新が世界中で注目を集める昨今、画像生成、動画制作、スマート対話、文書作成など、さまざまな分野でこの新技術が活用される一方で、それに伴う議論も絶えません。
そんなAI技術を「商機」と捉える悪質なケースも。昨日(1月23日)の日本テレビの報道によると、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』や『遊☆戯☆王』などの女性キャラクターのわいせつなイラストを生成AIで作成し、無許可でポスターとして販売したとして、男性2名が著作権法違反の疑いで書類送検されたとのことです。

警察の調べによれば、書類送検されたのは横浜市在住の36歳会社員と、滋賀県在住の40歳自営業者の2名。彼らは昨年、生成AIを使って『新世紀エヴァンゲリオン』新劇場版や『遊☆戯☆王』をはじめとする多数のACG(アニメ・コミック・ゲーム)作品に登場する女性キャラクターのR-18イラストを作成し、それをポスターにして無断で販売していたとされています。
警察によると、2人は生成AIで作成したR-18イラストのポスターをネットオークションサイトで販売。捜査員がネットパトロール中にこれらの販売記録を発見し、そこから容疑者の身元を特定したとのことです。
推定されるところによると、横浜市の男性は2023年5月から昨年3月までの間に、この違法な手口で1000万円以上の利益を得ていたとのこと。一方、滋賀県の男性も2023年7月から昨年4月にかけて、約570万円の利益を上げていたそうです。2人とも容疑を認めており、「生活費の足しにするためだった」と供述。まさかの大ヒットで、そのままお小遣い稼ぎに…と、とんでもない言い訳をしているとか。
このニュースが報じられると、日本のネットユーザーからは「本当にどこにでもこういう悪質な輩がいる」「オークションサイトや同人イベント、ひいてはECサイトでもAI生成画像でお金を稼ぐケースが多すぎる」といった声が多数上がっています。著作権を侵害する違法な行為が横行している現状に、「警察には厳しく取り締まってほしい」と、怒りの声も聞かれました。

もちろん、こういった問題はAIイラストが普及するにつれて、一部の人間が金儲けの道具として悪用するケースが増えています。特に、有名IPを無断で利用して注目を集める手口は後を絶ちません。AIが今後どのような形で進化していくのか、そして私たち人間がどう向き合っていくべきか、改めて深く考えるべき時期に来ているのかもしれませんね。
via: 日本電視台