推しの特典会で“別のアイドル”の写真集を…ファンによる「推しを嫉妬させる」行為に賛否両論、元アイドルの苦言も

メジャーから地下アイドルまで、今や百花繚乱の日本のアイドル文化。その中でも、ファンにとって最大の楽しみの一つが、握手会や撮影会といった「推し」と直接交流できるイベントです。

そんな中、X(旧Twitter)であるファンの行動が大きな波紋を呼んでいます。声優アイドルグループ「=LOVE」のメンバー、齋藤樹愛羅さんのイベントに参加したファンが、なんと別のアイドルの写真集を手にツーショット撮影。この行為に対し、「推しに対して失礼すぎる」「自分の楽しみのために相手を傷つけるな」とネット上で批判が殺到し、炎上状態となっています。

このファンは齋藤樹愛羅さんの熱心なファンであるようですが、投稿では「えっと……
とある写真集の『ほぼ新品』を手に入れたのが嬉しくて……つい持ってきちゃいました……
本当にごめんなさい」と、どこか悪びれない様子で釈明しています。

さらに「ポーズ指定する前から推しメンがこの顔してたんで、正直笑えなかったけどもう撮るしかなくて」と、齋藤さんの困惑した表情についても言及しています。

この一連の騒動を受け、元「アイドリング!!!」のリーダーでタレントの遠藤舞さんが自身のXでアイドル側の苦しい胸の内を代弁。「故意に推しを嫉妬させようとする」ファンとのコミュニケーションについて、「マジでマイナスな事しかないからやめた方がいい」と苦言を呈しました。「ウザがられる」か「なんとも思われない」かの二択だと断言しています。

遠藤さんは、良い印象を残す「良きファン」でいることの大切さを説き、「15年前に良い印象だったファンの方の事、今でも覚えてるし本当に大好きだった」と自身の経験を振り返りました。

「可愛い推しに嫉妬されたい」というファンの願望は理解しつつも、「その願望を満たす為に、あなたの為に、推しに演技をさせてるって事、本当にそれで良いの?」「心から好かれる、良い印象のファンでいる方が幸せじゃない?」と問いかけています。

この意見には、元地下アイドルを名乗るユーザーからも「こういうの、マジで嫌われるだけです」と同意の声が。「嫉妬とかじゃなくて、シンプルに不快。しかもこれ、やられた側だけじゃなくて『嫉妬させる道具』に使われたアイドルさんも可哀想」「もしアイドル同士が知り合いだったら、現場の空気も最悪になるし、誰にとっても迷惑」と、その問題点を鋭く指摘しました。

ネット上でもこの行為には否定的な意見が多数寄せられています。「推しをからかえば本当に嫉妬してくれると思ってるファンって、好きな子にわざと意地悪して気を引こうとする小学生メンタルのまま大人になっちゃった感じ」「幼稚な愛情表現で相手をコントロールしようとするなんて痛々しい」といった厳しいコメントが相次ぎました。

「相手はプロのアイドルだから、表面上は合わせてくれるかもしれないけど、それで自己満足してるだけ。早く目を覚まして、推しを困らせるのはやめてあげてほしい」という声も上がっています。

一方で、「こういうイジリをエンタメに昇華させるのもアイドルの仕事」「お金を払って参加してるんだから、ファンとアイドルのコミュニケーションの一環としてアリでは?」「お互い楽しんでるならいいじゃないか」といった擁護意見も一部で見られました。

しかし、多くのユーザーはアイドル側に同情的なようです。「アイドルは『お客様』相手だから、嫌でも笑顔で対応しなきゃいけない。その状況が可哀想」「『相手が不快に思っても、自分が楽しければOK』っていう考え方が本当に無理」と、ファンの自己中心的な態度に嫌悪感を示す声が多数を占めています。

「これがオタクスピリット」だとか「金払ってるんだから当然のサービス」といった考え方は、アイドルへのリスペクトを欠いている、との批判も多く見られます。

やはり大多数のネットユーザーは、今回の行為に否定的なようです。目の前のアイドルはもちろん、小道具として使われた別のアイドルの双方に対して失礼であるという意見が目立ちます。ファンが求める「アイドルとの楽しいコミュニケーション」も、節度と相手へのリスペクトがあってこそ成り立つもの。今回のような迷惑行為は、多くの人を不快にさせる結果となってしまいました。

ちなみに、このファンは他の投稿では齋藤さんを熱心に応援する様子を見せており、本人としてはあくまで“ネタ”のつもりだったのかもしれません。しかし、その冗談が多くの人の怒りを買ってしまったのは、本人にとっても予想外の展開だったのではないでしょうか。