「戦うためじゃないガンダム」唯一のIP館「ガンダムパビリオン」が大阪・関西万博で平和と未来を想像させる

2025年4月13日から大阪で開催される「2025年大阪・関西万博」は、日本の一大イベントとして注目を集めています。バンダイナムコは「ガンダムパビリオン」を出展し、実物大の「RX-78F00/E ガンダム」を展示することで話題を呼び、国内外から多くの来場者が訪れることが期待されています。

万博では多くの企業が「未来」をテーマに趣向を凝らしたパビリオンを展開していますが、その中でも唯一IP名を冠した「ガンダムパビリオン GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」はひときわ注目を集めています。今回、オリコンニュースはバンダイナムコホールディングスの桃井信彦副社長にインタビューを敢行。ガンダムという不朽のIPが、万博でどのように新たな「平和」の意義を提示するのか、お話を伺いました。

桃井副社長によると、今回のパビリオンは西暦2150年の宇宙世界が舞台。「未来の宇宙生活ってどんな感じなんだろう?」という想像を、ガンダムという象徴的なキャラクターを通して来場者に体験してほしいとのこと。約50分間の回廊型体験コンテンツで、前半では様々なMSが協力して作業する様子が描かれ、戦闘ではなく、平和的にテクノロジーが活用される姿が展開されます。これにより、子どもたちが科学や宇宙に興味を持つきっかけになればと語っています。

パビリオン内の映像作品『GUNDAM: Next Universal Century』の監督は辻本貴則氏が務め、公開された予告編はすでに大きな話題を呼んでいます。桃井副社長は「ネットで『MSって本来は戦うものなのに、連邦とジオンが一緒にスペースデブリを処理してるなんて、この絵面が最高!』というコメントを見かけました」と笑顔で語り、まさに今回の展示の主旨である「戦うためじゃないMS、平和のために存在する」未来の世界を描いていると強調しました。

▼『GUNDAM: Next Universal Century』プロモーション映像

パビリオンに登場する実物大ガンダムも、細部にわたる検討を重ねてデザインされました。今回は「任務を終え、静かに宇宙の平和を願う」姿で登場し、さらに周囲には草木が植えられ、実物大ガンダムが「自然」の中に現れるのは初の試みとのことです。

また、展示全体を通して「未来は空想ではなく、現代世界と繋がっている」ことが強調されています。スペースデブリに含まれる金属のリサイクルや、コロニー建設の資材調達など、現実的な側面も設定に盛り込まれているんです。さらに、万博スタッフのヘルメットもガンダムやシャア専用ザクII、ドムといったMSをモチーフにしたデザインで、3人組の時には「黒い三連星」風のヘルメットを着用するなど、遊び心満載で思わずニヤリとしちゃいますね!

ガンダムが「戦争をテーマにした作品」であるため、万博への出展に疑問の声はなかったのかと尋ねると、桃井副社長は「当初は反対意見も少なからずありました」と正直に明かしました。しかし、彼らが伝えたかったのは、この展示を通して、世界中の人々が平和な未来を共に想像できるということだそうです。

桃井副社長は、感動的なエピソードも披露してくれました。友人の方が、小学校の時に1970年の大阪万博に参加し、元々勉強には全く興味がなかったのに、万博に触発されて最終的に医者になったという話です。「もし今回の万博でも、ある子どもがそうした転機を迎え、将来宇宙飛行士になって『あのガンダムパビリオンを見たのがきっかけだった』と言ってくれたら、こんなに嬉しいことはありません!」と熱い思いを語りました。

そして、「3人に1人が推し活をしている」と言われる現代において、ガンダムファンを飽きさせない秘訣は?桃井副社長は、今のファンはガンダムを「自己表現のツール」と捉えていると指摘。だからこそ、そのガンダム愛を大切にし、様々な形でファンとの距離を縮めていきたいと語ります。今後3年間も、バンダイナムコグループの企業スローガン「Connect with Fans」を掲げ、ファンと共にガンダムの未来を創造し続けていくとのことです。



via: Oricon news