庵野秀明監督は“オタク文化の生き字引”だった!? 10年越しの「保全計画」で名作を次世代へゴリ押し中との声

アニメ『トップをねらえ!』や『ふしぎの海のナディア』、『新世紀エヴァンゲリオン』、そして実写映画『シン・ゴジラ』、『シン・ウルトラマン』など、数々の名作を手がけてきた監督の庵野秀明氏。今年はガンダムの新作アニメ『機動戦士ガンダム GQuuuuuuX』にも精力的に参加しているとのことです。

そんな庵野監督の近年の創作活動が、今、日本のX(旧Twitter)で大きな話題を呼んでいます。多くのユーザーが指摘しているのは、この10年間の作品や活動が、まるで「オタク文化の保護活動」みたいだってこと。つまり、自身の知名度と影響力をフル活用して、彼自身を形作ったアニメや特撮文化を若い世代に継承・伝達しようとしている、と。たとえ「ゴリ押し」になっても、これらの名作を途絶えさせてはいけない!という熱い思いが伝わってきますよね。

この議論が盛り上がったきっかけは、『機動戦士ガンダム GQuuuuuuX』のストーリー展開や設定。ファンからは、「もしこの作品が、初代『機動戦士ガンダム』から『逆襲のシャア』までを知る層を、若い世代にまで広げるのが目的なら、この采配はまさに大成功!」との声が上がっています。

そんな中、あるXユーザーはこんな投稿をしています。「ここ数年の庵野さんって、自分のネームバリューとIPを使って、アニメや特撮の古典を次世代に無理やり触れさせてる感じ。完全に文化保全の自覚的行動だよね。

別のユーザーからは、「以前開催された『庵野秀明展』でも、過去の特撮文化へのリスペクトと感謝がひしひしと伝わってきた」との指摘も。展覧会のテーマも「感謝、そして恩返し。」というものでしたね。さらに、庵野監督が自らNPO法人を設立し、特撮関連の資料や模型の保存に尽力していることも判明。その理念はブレッブレなし!ってワケです。

文化評論家の神戸郁人氏も、「アニメ・特撮の保存機関への参加から、展覧会での膨大な特撮資料の展示まで、庵野監督が『オタク文化の生き字引』としての使命感を抱いているのが伝わってきます。成熟した文化人として、自身の影響力でこれらの活動を推進するその使命感には、ただただ頭が下がりますね」とコメントしています。

また、「庵野監督の『シン・ゴジラ』が大ヒットしたおかげで、国産特撮ゴジラシリーズが復活したんだ。もしあの作品がなかったら、『ゴジラ-1.0』も生まれなかったかも」という意見も。 さらに、庵野監督の近作では解説セリフが増えていることに気づいた視聴者もいて、「ハッキリ言わないとZ世代には伝わらない」と考えて、あえて分かりやすい形で知識を継承しようとしているのでは?と推測されています。

コンテンツ面だけでなく、庵野監督は技術保存にも力を入れています。例えば、短編映画『巨神兵東京に現わる』を制作したのも、特撮技術の保存がそもそものきっかけだったとか。

とはいえ、「庵野監督って、そこまで大層なもんじゃないんじゃね?」と笑うユーザーも。「ただ単にアニメや特撮をこよなく愛するオタクなだけでしょ」と。同人出身の庵野監督が、今や自分のリソースをフル活用して、他の誰にも真似できない超弩級の同人作品を作ってるだけ、って見方もできるってワケです。

まさにアニメ・特撮狂のオタクが、自身の知識と影響力でみんなに布教してる、って感じ。島本和彦先生の漫画『アオイホノオ』に出てくる庵野監督そのもの!ってくらい、ガチでオタク文化の生き字引ですよね。

庵野監督の真意がどこにあるかはさておき、彼が自身の絶大な影響力を使って、心から愛する「オタク文化」を後世に少しずつ残そうとしているのは、紛れもない事実と言えるでしょう。

彼が深く愛する『機動戦士ガンダム』、『ゴジラ』、『仮面ライダー』、『ウルトラマン』、『宇宙戦艦ヤマト』……。 ここ数年、彼が学生時代に熱狂したであろうこれらの作品に、自らの手で積極的に関わり、その命脈を繋ごうとしているのが見て取れます。

via: togetter