「ウィンター・ソルジャー」役で知られるセバスチャン・スタンが、ドナルド・トランプ前米大統領を演じる伝記映画『The Apprentice』が、2024年5月20日(現地時間)に第77回カンヌ国際映画祭でワールドプレミア上映され、8分間にも及ぶスタンディングオベーションで絶賛された。
しかし、その評価とは裏腹に、映画『The Apprentice』のカンヌでの上映直後、トランプ前大統領の選挙陣営が猛反発。劇中に誇張された虚偽や名誉毀損にあたる内容が含まれていると主張し、アリ・アッバシ監督率いる製作チームに対して訴訟も辞さない構えを見せている。
トランプ陣営の広報担当者スティーブン・チャン氏は、「我々は、プロ意識のかけらもない映画製作者たちがでっち上げた嘘に対して、法的措置を取るつもりだ」と声明を発表。「これは虚構とデマに満ちたゴミ映画であり、不法なバイデン裁判と同じくハリウッドによる選挙妨害だ。彼らはトランプが再び大統領に当選してホワイトハウスに戻り、自分たちが支持する候補者が落選することを恐れているからこそ、このような行動に出たのだ」と強く非難した。

さらにチャン氏は、「このような映画は純粋な悪意による中傷であり、世に出るべきではない。潰れかけのレンタルビデオ店のセールコーナーに置かれる価値すらない。ゴミ箱で燃やされるべきだ」と痛烈に批判した。
報道によると、伝記映画『The Apprentice』には、トランプ氏のアンフェタミン服用、脂肪吸引、植毛手術といったネガティブな描写が含まれているという。さらに、当時最初の妻であったイヴァナ・トランプに対し、暴力的で同意のない性行為に及ぶシーンも描かれており、これらの描写がトランプ陣営の強硬な姿勢につながったとみられている。
もちろん、『The Apprentice』が反対意見に直面したのはこれが初めてではない。海外メディアの報道によれば、本作の投資家の一人であり、NFLチーム「ワシントン・コマンダース」のヘッドコーチでもあるダン・クイン氏も、劇中でのトランプ氏の描かれ方に懸念を示していたという。