人気クライムアクションゲーム『グランド・セフト・オート』シリーズの映画化を望む声は、長年にわたり多くのファンから上がっていますが、ゲーム会社のロックスター・ゲームスやその親会社であるテイクツー・インタラクティブは、これまで何度もその意欲が低いことを表明してきました。そして、ロックスター・ゲームスの元共同創設者兼リードライターであるダン・ハウザー氏に至っては、「意味がない」とまで言い切っています。

先日、海外メディアのインタビューに応じたハウザー氏は、なぜ『グランド・セフト・オート』の映画化に意味がないと考えるのかについて語りました。彼は、この世界的に有名なIPを映画化することには「計り知れないリスク」が伴うことに加え、ゲーム会社が映画の制作において実質的なコントロール権を持てないことを明確に指摘しています。
「なぜそんなことをする必要があるのか?」とハウザー氏は問いかけます。「我々のゲームを映画化したいと言うが、開発者である我々がそのコントロール権を持てず、その上、莫大なリスクを背負い、我々が築き上げてきたものにその代償を払わせるのか」。
ハウザー氏はさらに、「彼らは我々が金銭と名声に目がくらむと思っているかもしれないが、そうではない。我々自身がすでに数十億ドル規模のIPを所有している。経済的にもリスクの面でも、映画化は意味がない。それに、過去にはゲーム原作の映画のほとんどは品質が低いと一般的に考えられていた」と述べています。

しかし実際には、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』、『ソニック・ザ・ムービー』、『THE LAST OF US』、『アーケイン』といったゲーム原作の映像作品が成功を収めたことで、ロックスター・ゲームスの親会社であるテイクツー・インタラクティブも、一時的に『グランド・セフト・オート』や『レッド・デッド』などの自社IPを映画化することを検討した時期がありました。
しかし、慎重な検討と比較の結果、彼らは映画を制作するよりも、ゲーム開発を継続する方が会社の利益にとって依然として有利であると判断しました。テイクツーのCEOであるストラウス・ゼルニック氏も、「我々の利益を見ると、ゲーム業界の事業における利益率は80%から90%の間であるのに対し、映画化では30%に過ぎない。言い換えれば、我々がライセンス供与する映画化作品の70%は失敗する可能性があるということだ。もしプロジェクトが失敗すれば、IPのブランドイメージを危うくする可能性もある」と語っています。
via: GamesIndustry.biz