『アサシン クリード』『The Last of Us』開発参加のインドネシアスタジオ、長年の暴力・虐待で告発 ― 赤ちゃんの死亡にも関与か

シリーズ最新作『アサシン クリード シャドウズ』。その開発に参加したスタジオで、身体的暴力や精神的虐待が横行し、さらには赤ちゃんの死亡事件にまで関与していた疑惑が浮上した。

報道によると、問題のスタジオは『アサシン クリード シャドウズ』や『The Last of Us Remastered』のカットシーン開発に携わったインドネシアのBrandoville Studios。同社のCEOであるケン・ライ氏と責任者のチェリー・ライ氏が、複数の元従業員(匿名・実名)から提供された映像やメッセージ記録によって告発された。告発内容は、チェリー・ライ氏による職権乱用で、支配的な行動、身体的暴行、ハラスメント、金銭的な支配、従業員への自傷行為の強要などが含まれているという。

被害者の一人であるクリスタ・シドニー氏は、2019年にBrandoville Studiosに入社して以来、長年にわたり虐待を経験したと語る。ある時、CEOのケン・ライ氏と名刺の印刷問題で口論になり、「声が大きかった」ことを理由に叱責され、解雇されると思ったという。しかし、チェリー・ライ氏は「神と話した」と述べ、シドニー氏に「自分を証明する」ために2週間の猶予を与えた。

それ以降、シドニー氏はチェリー・ライ氏から継続的な心身の苦痛を受け続けた。新型コロナウイルスのパンデミック期間中、シドニー氏と他の従業員は寮が併設された社屋での生活を強いられ、この不平等な力関係はさらに悪化した。

メディア「People Make Games」が公開した映像には、シドニー氏がチェリー・ライ氏の要求で自らの顔を100回平手打ちし、唇から出血する様子が映っている。度重なる罰により、脳震盪の症状も現れたという。

別の従業員であるシファナ・アフィアンティ氏は、妊娠中にもかかわらず深夜の会議への参加を強制され、極度の疲労とストレスに苦しんでいたと証言。医師から安静にするよう勧告されていたことを会社に伝えたが、スタジオは彼女に職場復帰を強要。その結果、アフィアンティ氏の早産児は生後わずか4ヶ月で集中治療室で亡くなった。これに対し、チェリー・ライ氏は社内の会話で「彼女の悲しみに給料を払うことはできない」「状況を再びコントロールする必要がある」と冷酷に言い放ったという。

メディア「People Make Games」の報道では、他にも複数の従業員の証言が取り上げられており、チェリー・ライ氏の行為が金銭的支配、身体的暴行から自傷行為の強要、さらには従業員の基本的人権の無視にまで及んでいたことが明らかにされている。PMGがチェリー・ライ氏にさらなる接触を試みたところ、彼女は香港での面談を要求し、録音での取材を拒否。ケン・ライ氏は告発に応じていない。

『アサシン クリード シャドウズ』のパブリッシャーであるユービーアイソフトは、この職場虐待問題について声明を発表し、「あらゆる形態の虐待を強く非難する」と強調、被害者への支持を表明した。