末期がんファンの『GTA6』先行プレイの願いが実現か ロックスターの粋な計らいにコミュニティ感動

末期のがんと闘病中の『グランド・セフト・オート』シリーズの熱狂的ファンが、発売前の『グランド・セフト・オートVI』を先行体験したとみられ、その願いがネット上で大きな注目を集めている。

海外メディアの報道によると、この心温まる対応はロックスター・ゲームスによるもので、そのニュースは世界中のプレイヤーコミュニティに感動を与えた。

ことの発端は、ユービーアイソフト・トロントの開発者であるアンソニー・アームストロング氏がLinkedInに投稿した(現在は削除済み)メッセージだった。彼は、長年がんと闘ってきた家族が余命6ヶ月から12ヶ月と宣告されたことを明かし、『GTA 6』の発売まで生きているのは難しいかもしれないと綴った。

原文は以下の通り:

ロックスター・ゲームスおよびロックスター・トロントの連絡先を知っている方、あるいは助けてくれる可能性のあるすべての方へ。私の家族の一人が長年がんと闘ってきましたが、最近、医師から余命6ヶ月から12ヶ月という最悪の知らせを受けました。

私がこれを書いているのは、彼が『GTA』の大ファンだからです。最新の発売スケジュールでは、彼が『GTA 6』の正式リリースまで生きられない可能性が高いのです。最高のシナリオでも、ゲームが発売される月に亡くなってしまうかもしれません。

彼は現在、オークビルにあるスタジオから目と鼻の先に住んでいます。なので、どなたか友人の力で、彼が亡くなる前にこのゲームを体験できる特別な試遊の機会を設けてもらえないかと心から願っています。

この開発段階では厳格な機密保持が必要であることは重々承知しており、秘密保持契約(NDA)への署名が必要であれば、もちろん受け入れます。

このため、アームストロング氏はゲーム業界の友人たちに公に助けを求め、家族が亡くなる前に夢を叶えられるよう、特別な試遊の機会を設けてほしいと訴えた。

この投稿は瞬く間に拡散され、テイクツー・インタラクティブのCEOであるストラウス・ゼルニック氏の目にも留まったと伝えられている。その後、アームストロング氏は状況を何度か更新し、最終的にロックスター・ゲームスから連絡があり、「良い知らせ」がもたらされたことを明かした。詳細は伏せられたものの、「皆さんに心から感謝します」という言葉で、この出来事を締めくくった。

『グランド・セフト・オートVI』は現在、2025年秋の発売が予定されている。パブリッシャーのテイクツーは、完成度を高めた状態でリリースすると強調している。

商業主義と厳しい開発スケジュールが渦巻く中で、ロックスターが見せたこの対応は、稀有な善意の表れとして受け止められている。これは、ビデオゲームが単なる娯楽製品ではなく、人々の感情や思い出を乗せた存在であることを改めて浮き彫りにした。

via: Insider Gaming