アニメ『サイバーパンク: エッジランナーズ2』(Cyberpunk: Edgerunners 2)は、『サイバーパンク2077』(Cyberpunk 2077)の世界観を引き継ぐ作品だ。しかし、日本のアニメーションスタジオTRIGGERが持ち込んだアイデアには、CD PROJEKT REDも待ったをかけざるを得なかったという。

ショーランナーのバルトシュ・シュティボルはこのほど、公式配信番組「REDstreams」で、TRIGGERが前作から第2弾に至るまで、ナイトシティとアラサカを破壊したがっていたと明かした。
アニメ制作において、クリエイティブな自由と原作の世界観をどう両立させたのか。エグゼクティブプロデューサーのエルダー爽は「TRIGGERは『サイバーパンク』の世界設定をアニメに落とし込むことに、常に並々ならぬ情熱と積極性を見せてくれました」と語る。
これを受け、シュティボルはさらにこう説明した。「TRIGGERがあるアイデアを持ってくると、私たちが『駄目だ。それでは既存の世界設定が壊れてしまう』と答えることもあります」

「するとパトリック・ミルズ(CD PROJEKT REDのベテラン開発者)が少し考えてから、『確かにちょっと奇妙なアイデアだけど、別のやり方に変えれば……これなら成立する』と言うんです」
エルダーは、CD PROJEKT REDが共同制作を進める中で、アニメチームの創作の余地を残すことを常に重視していたと強調する。
「私たちは本当に、クリエイティブな提案に『ノー』と言わないよう全力を尽くしています。むしろ『いいね、それならさらに……』と言える側でありたい。ただ、多くのアイデアをもともとの世界観に組み込むのが非常に難しいのも事実です」

とはいえ、CD PROJEKT REDがアニメチームの発想をできる限り尊重していても、『サイバーパンク』の根幹を揺るがすような大幅な変更には、譲れない一線がある。
シュティボルによると、TRIGGERはナイトシティとアラサカ社を完全に破壊し、シリーズ全体の物語を一変させるアイデアを何度も持ちかけてきたという。
「TRIGGERと仕事をするたび、彼らは決まって『アラサカとナイトシティを破壊してもいいですか?』と聞いてきます。『サイバーパンク: エッジランナーズ2』でも同じでした。共同制作が始まって最初の週に、『それで、今度こそナイトシティとアラサカを破壊してもいいですか?』と聞かれました」
『サイバーパンク: エッジランナーズ2』では、かつて名を馳せた伝説的サイバーパンクのウィークが、クロームと力を失った状態でナイトシティをさまよい、自らの存在意義を探す。一方、ノーマッドのDは復讐の道を歩み、決して明るみに出るはずのなかった企業の秘密へと近づいていく。
アニメの配信開始に合わせ、『サイバーパンク2077』のアップデート2.5には、第2弾の前日譚を描くサイドクエストや2丁拳銃などの新要素も追加された。