アレック・ボールドウィン(Alec Baldwin)が2021年に西部劇映画『Rust』の撮影現場で起こした銃撃事件では、武器係のハンナ・グティエレス・リード(Hannah Gutierrez Reed)が最終的に過失致死罪で有罪判決を受けました。しかし、自身も最長18か月の禁錮刑を科される可能性のあるボールドウィンは、当時プロップガン(小道具の銃)の引き金を引いていないと主張し、FBIがテスト中に事件の銃を破損させ、公正な裁判を受ける権利を奪ったと非難し続けています。

先日、アレック・ボールドウィンの弁護士ジョン・バッシュ(John Bash、下写真)は今週月曜日に再び声明を発表し、FBIがプロップガンのコルト.45口径リボルバーをテストする際に銃を破損させたと指摘しました。これにより、重要な証拠が元の状態で完全に検査できなくなり、銃の内部部品も撮影されなかったため、弁護側が弁護の機会を失ったと主張しています。
「これほどひどいことは見たことがありません」と、かつてトランプ政権下で連邦検事を務めたジョン・バッシュ弁護士は語りました。「彼らは証拠が破損することを知っていながら、被告のために証拠を保全するいかなる措置も講じませんでした。」

しかし、検察官のエルリンダ・ジョンソン(Erlinda Johnson)はジョン・バッシュ弁護士の主張に反論し、FBIがコルト.45口径リボルバーのテストを行った際、このプロップガンがアレック・ボールドウィンの無罪を証明する重要な証拠になるとは知らなかったと述べました。さらに、弁護側は他の有用な証拠を探して弁護を行うことができると主張しています。
実際、銃が破損した疑いだけでなく、過去の報道では、アレック・ボールドウィンの「撮影現場銃撃事件」のドキュメンタリーを制作していた映画監督ロリー・ケネディ(Rory Kennedy)が、担当検察官からインタビュー映像の提出を求める召喚状を受け取っていたことも報じられています。しかし、当時ケネディの弁護士は、この要求がカリフォルニア州報道保護法に違反するだけでなく、未公開のドキュメンタリーが裁判で強制的に公開されることで、その価値が損なわれると主張し、連邦政府からの召喚状通知を拒否しました。
アレック・ボールドウィンの過失致死罪の撤回要求については、メアリー・マーロウ・ソマー(Mary Marlowe Sommer)判事が今週金曜日に裁定を下す予定です。判事は裁定結果を明らかにしていないものの、双方の弁護士に対し、裁定が下されてもこの裁判が止まるわけではないと強調しました。
via: Variety