アレック・ボールドウィン「撮影現場銃撃事件」の訴訟取り下げ要求を裁判官が却下、検察官は「論点ずらし」と非難

2021年に発生したアレック・ボールドウィン(Alec Baldwin)の「撮影現場銃撃事件」で、弁護士のジョン・バッシュ(John Bash)が、連邦捜査局(FBI)による銃器損壊が重要な証拠と弁護機会を失わせたとして、長らく係争中の過失致死事件の訴訟取り下げを裁判所に求めていたが、このたび担当裁判官はアレック・ボールドウィンの訴訟取り下げ要求を却下した。

アレック・ボールドウィンと彼の弁護士ジョン・バッシュは、FBIが小道具の「コルト.45リボルバー」をテストする過程で、この重要な証拠を破壊し、銃器内部の部品写真も残さなかったため、弁護側が弁護機会を失ったと主張していた。

しかし今回の裁判所の裁定で、メアリー・マーロウ・ソマー(Mary Marlowe Sommer)裁判官は、弁護側がこの「コルト.45リボルバー」の小道具銃が本件に有利であるという十分な証拠を提出していないこと、そしてこれが単なる弁護側の推測に過ぎないことを理由に、「実質的な証拠不足」としてアレック・ボールドウィンの要求を却下した。

さらに、弁護側は、検察側が裁判でアレック・ボールドウィンが銃の引き金を引いたと主張することを望まないと表明していたが、メアリー・マーロウ・ソマー裁判官はこれも却下した。裁判官は、双方が銃器の損壊問題について議論できる以上、法廷が関連する議論を禁止することはできないと述べた。

実際、メアリー・マーロウ・ソマー裁判官はこれまでに2度の訴訟取り下げ動議を却下しており、ボールドウィンの弁護士は4度目の訴訟取り下げ動議を提出。検察官のカリ・モリッシー(Kari Morrissey)が公判時に、事件に関連する情報を適時に提供しなかったため、銃器が損壊した可能性を示唆していると主張していた。

しかし、モリッシー検察官は「意図せざる過失」を理由に弁護側の主張に反論し、相手側の主張は「論点をずらすための不合理な行為」だと非難した。

via: Variety