DCスタジオのホラー映画『クレイフェイス』(Clayface)から、新たな舞台裏写真が公開された。特殊効果チームの KM Effects が、撮影用に制作した実物のモンスタースーツを披露。泥の塊のような巨体とゆがんだ顔は、1992年のアニメ『バットマン』(Batman: The Animated Series)に登場したクラシックな姿を彷彿とさせる。

このスーツは、マット・ヘーゲンことクレイフェイスが終盤で変貌する「下水道の怪物」を再現したもの。撮影現場で照明や影、カメラの構図をテストし、ポストプロダクションでデジタル版の怪物を制作するための参考モデルとして使われたもので、映画本編に登場する最終的な実物造形ではない。KM Effectsによると、同チームは特殊効果用の血のりやダミー、各種小道具も担当しており、今後さらに写真を公開するという。








実際、映画版のデザインには当時のアニメが参考資料として取り入れられている。ジェームズ・ワトキンス監督は『TechRadar』のインタビューで、アニメ『バットマン』の前後編エピソード「~クレイフェイス~変幻自在モンスター」や、『クリーチャー・コマンドーズ』(Creature Commandos)など、さまざまなバージョンを研究し、実写映画でどう表現するかを検討したと明かしている。

ワトキンス監督は『Variety』に対し、約19種類のモンスターデザインを試したとも語っている。コミックへの敬意を示すだけでなく、観客に「怪物の中にいる人間」を感じてもらうことを重視。特に左目に宿る苦痛や、叫び声から伝わる感情にこだわったという。
主演はトム・リス・ハリス(マット・ヘーゲン/クレイフェイス役)。顔に重傷を負った俳優が実験的な治療を受け、次第に人間の姿を失っていく物語が描かれる。今回公開されたスーツからは、実物モデルをデジタル特殊効果の補助として活用し、恐怖と悲劇性を併せ持つクレイフェイスの最終形態を作り上げていった制作過程がうかがえる。