数か月にわたり新たなオーナーを探していたパラマウントは、スカイダンス・メディアとの合併案がまとまったかと思われた。しかし、それからわずか1か月余りで、43億ドルの買収提案を提示する対抗馬が現れ、スカイダンス・メディアとの買収合戦に挑むことになった。

この買収提案を行ったのは、かつて「ワーナーミュージック・グループ」や酒造大手「シーグラム」を率いたエドガー・ブロンフマン・ジュニア氏だ。報道によると、この提案には、パラマウントの筆頭株主であるシャリ・レッドストーン氏とナショナル・アミューズメンツへの24億ドル、そして会社負債の削減と投資維持のための15億ドルが含まれている。さらに、スカイダンス・メディアとの合併契約解除金として4億ドルも盛り込まれているという。
この取引がこれまでのスカイダンス・メディアの提案と異なるのは、エドガー・ブロンフマン・ジュニア氏の提案が、他のパラマウント株主の株式を買い取らない点だ。一方、スカイダンス・メディアの45億ドルは、パラマウントのA種株式とB種株式の買収に充てられる。一部の株主がこの取引に不満を抱き、訴訟を起こすと脅したため、スカイダンス・メディアは数か月にわたる交渉の過程で、株主にとってより魅力的な取引となるよう、何度も提案額を引き上げていた。

報道によると、スカイダンス・メディアも後にナショナル・アミューズメンツ買収のために24億ドルを提示し、さらに15億ドルのバランスシートを提供したという。また、2つ目の提案として、パラマウントが47.5億ドル相当の全株式取引によってスカイダンス・メディアを買収するというものもあったが、これは株主の株式が希薄化される、つまり各株主の会社における持株比率が減少することを意味する。
もちろん、エドガー・ブロンフマン・ジュニア氏のこの提案は、パラマウントとスカイダンス・メディアの合併案の期限前に提出されたものだ。もしそれまでに、より魅力的な提案がなければ、パラマウントとスカイダンス・メディアの取引は直ちに成立する。しかし、もし他の競争者からの提案が検討に値すると判断された場合、15日間の評価期間が設けられ、さらに15日間をかけて詳細な議論が行われることになる。
via: Deadline