
ダニー・ボイル監督による傑作ゾンビ映画『28日後...』シリーズの第3作目となる『28年後...』が、今年8月に正式にクランクアップした。本作には、『クイックシルバー』役でおなじみのアーロン・テイラー=ジョンソン、ジョディ・カマー、そして『ヴォルデモート』役のレイフ・ファインズといった豪華な新キャストが名を連ねている。豪華キャスト以外にも、本作の撮影方法にはある仕掛けがあるようだ。
本日報じられたところによると、『28年後...』は製作費7500万ドルを投じ、全編がiPhone 15 Pro Maxで撮影されたという。これは、これまでの「スマートフォン撮影映画」における史上最高予算記録を更新することになる。
『WIRED』の報道によると、『28年後...』は、ボイル監督の常連である撮影監督アンソニー・ドッド・マントルが引き続きメガホンを取った。本作の撮影期間中、全てのスタッフは『28年後...』がスマートフォンで撮影された事実を一切外部に漏らさないという機密保持契約に署名していたとされている。
パパラッチが撮影した写真からは、iPhone 15 Pro Maxがレンズアダプター付きのアルミ製保護ケージに固定され、目立つ赤い調整ノブ(下の写真でも確認できる)が取り付けられているのが見て取れる。この最新の深度アダプターにより、フルサイズDSLRレンズをスマートフォンに装着することが可能になっている。

特筆すべきは、『28日後...』シリーズが画期的な撮影トレンドを取り入れるのは今回が初めてではないという点だ。2002年に公開された第1作『28日後...』は、デジタル技術で撮影されたハリウッド映画の初期作品の一つであり、それ以来、デジタル技術は映画製作者にとって主流の選択肢となっている。
現在の傾向として、スマートフォンが映画業界でデジタルカメラを広く置き換えるまでには至っていない。これまでにiPhoneで撮影された著名な映画には、2015年のショーン・ベイカー監督作『タンジェリン』、2018年のスティーヴン・ソダーバーグ監督作『アンセイン ~狂気の真実~』、そして台湾のリャオ・ミンイー監督作『怪胎』や『愛という名の悪夢』などがある。しかし、これらの映画の製作費は、『28年後...』に投入された巨額の予算には遠く及ばない。
『28年後...』は、ダニー・ボイルと第1作の共同脚本家アレックス・ガーランドが共同で脚本を手がけ、プロデューサーのアンドリュー・マクドナルド、ピーター・ライスも続投。第1作の主演を務めたキリアン・マーフィーはエグゼクティブプロデューサーとして復帰している。本作は2025年6月20日に全米公開予定だ。
via: WIRED