最近発売されたRPG『キングダムカム・デリバランス 2』(Kingdom Come: Deliverance 2)は、リリース後好調な滑り出しを見せているが、ゲーム内に含まれるDEI(多様性、公平性、包括性)と見られる要素が、一部プレイヤーの間で不満を引き起こしているようだ。

多くのプレイヤーが、ゲーム内の同性愛に関するプロットや恋愛オプションを指摘し、近年一部で反感を買っている「DEIコンテンツ」が含まれているとしてSteamページに批判的なレビューを投稿。ところが、これらのレビューがプラットフォーム上から削除されたと見られており、この動きはプレイヤーたちを困惑させ、ゲームをめぐる論争をさらに深めている。
Steamがレビュー削除、DEIに関する議論も対象か
X(旧Twitter)ユーザーのirat_Nation(@Pirat_Nation)によると、ウェブサイト「DEIDetected」の創設者Kabrutusは、Steamが最近『キングダムカム・デリバランス 2』のDEI要素に言及するレビューを削除し始めていると明かした。これらのレビューはプラットフォームの規則に違反していなくても、検閲の対象となっているという。
しかし、この一件は賛否両論を巻き起こしており、一部のプレイヤーはSteamがDEIへの批判を抑圧していると見る一方、対立を避けるためのプラットフォーム側の措置だと考える向きもある。
通常、こうした問題はSteamのモデレーターが対応するため、開発元のWarhorse Studiosがこの件に直接関与しているかは不明だ。しかし、他の多くのゲームにおけるDEIに関する議論がこれほど大規模に削除された例は少なく、『キングダムカム・デリバランス 2』のケースは異例と言える。
さらに、Steamプラットフォーム側の動きに加え、Warhorse Studiosの一部の開発者による最近の発言も、今回の論争に油を注いでいる。
クリエイティブ・ディレクターのダニエル・ヴァヴラは、先日SNSでゲームに「並」の評価を下したプレイヤーを嘲笑しただけでなく、DEIコンテンツを批判するプレイヤーに対して「それが嫌ならゲームを買うな」と直接的に返信。この反応は、開発チームが批判的な意見を軽視していると一部のプレイヤーに受け取られ、議論をさらにヒートアップさせることになった。


プレイヤーの意見は二分、実際のところは?
では、実際に『キングダムカム・デリバランス 2』には「DEI要素」が含まれているのだろうか?一部のプレイヤーによると、多くのネットユーザーが「誤解を招く」形で本作を批判しているという。本作のクリエイティブ・ディレクターであるダニエル・ヴァヴラ自身も、Xでゲームに「DEI」があると不満を述べるプレイヤーの投稿を引用し、ゲームの実際の内容について説明した。
彼は次のように述べている。「100時間以上あるゲームの中の、選択可能なサイドクエストについて泣き言を言っているヤツがいる。もう1ヶ月もだ。そいつはゲームをプレイしてすらいないのに、まるで自分の好きなものに自信が持てないかのようだ。実際にプレイした人は誰も気にしていないのに。笑えるよ」
つまり、問題となっている「同性愛のプロット」は、強制的に進行するものではなく、選択可能なサイドクエストだということだ。おそらく、これが今回の「DEI論争」で意見が二分している理由の一つなのだろう。
via: Tech4Gamers